惜しい!勉強熱心な人ほどハマる「読書の罠」 その「努力」が結果につながらない3つの理由

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勉強熱心なのはいいことですが、それゆえに落とし穴にはまることもあります(写真:wavebreakmedia / PIXTA)
日本最大のビジネススクールである、グロービス。「日々の仕事を向上させるスキル」を求めてグロービスで学んだビジネスパーソンは、累計8万人を超える。
講師陣が1年で延べ数百人の社会人学生と本気で向き合い、わかったのは「人よりも早いスピードで成長し、抜きん出た結果を出している人には、面白いほどの共通点がある」ということだったという。
その経験を基に、ビジネスパーソンが知っておくべき学びのコツを『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』にまとめた。本連載では、学びのプロである執筆陣に、最短ルートで物事を身に付け、自分の血肉にできる「どこに行っても通用する人」になるための武器を紹介していただく。

 

たちまち重版! 8万人のビジネスパーソンと向き合ってわかった結果を出す人の57の「学びのコツ」! さらに、本書の刊行を記念し、大阪校でセミナーを開催いたします。詳しくはこちら

「どんな本の読み方をしていますか?」「おススメの読書法は?」

これはビジネススクールの現場で勉強熱心なビジネスパーソンからよく聞かれる質問です。

「いい本」を「たくさん」読みたい。しかし、時間は限られる。何か魔法の杖はないだろうか……。

そんな思いが、質問の裏側にあります。しかし、「ダイエット法」と同じで、ある人にフィットした「読書法」も、ある人にはまったく使えないのも事実。

万人向けのやり方は存在せず、「合う/合わない」も、最終的にはその人の目的やライフスタイルに大きく依存するのです。

しかし、読書についての多くの悩みを聞く中で、勉強熱心がゆえに陥りがちな「わな」があるということもわかってきました。

そこで、ここでは、「こんな読書法がいい」ということではなく、「こんな読書をしていたら、ちょっと気をつけたほうがいい」という「落とし穴」を3つご紹介します。

落とし穴その1:ベストセラーの呪縛

皆さんは本を選ぶとき、どのような選び方をしているでしょうか。

勉強熱心な方ほど、「今、売れているから」とか「フェイスブックで友達の間で話題になっていたから」というふうに選んでいるケースが散見されます。

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