信者同士で結婚→離婚で41歳男性が見出した活路 子どもに会えるのは月1回で涙が出ることも…

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仕事の内容は、例えばプレスリリースを書いたり、広報の部署をゼロから作ったりするお手伝いをしているという。最初の3カ月は仕事がなくて不安だったそうだが、大手で働いていたこともあって人脈があり、仕事が増えていった。ただ、会社員時代と比べて収入は落ちた。

「でも、好きな仕事ができているのでそこは楽しいです。実は、宗教二世に関する記事もメディアで書いたのですが、これも結婚していたらできなかったことです。フリーランスになってからの生活ですが、朝は早起きをして公園で運動をした後仕事をして、午後からは友人に会ったりこんなふうに取材を受けたりして、夜は22時には寝るという健康的な生活を送っています」

横溝さんは毎月、子どもに養育費を払って月1回数時間、面会交流をしている。しかし、今まで子どもが一番の生きる希望だったため、離婚直後はテレビCMなどで一家団欒のシーンが流れるだけで自然と涙が溢れたという。

離婚後のお金の使い方はどうなったのだろうか。

「結婚していた頃はお小遣い制で月3万円しかもらっていませんでした。お昼ごはん代にしたり、本が好きなので本を買ったりしていたのですが思う存分には買えず、我慢していました。でも今は自由にお金を使えるので欲しい本はすぐに買っています。今一番お金をかけていることは本ですね。あと、離婚直後は仕事に繋がりそうな異業種交流会や勉強会にも参加してお金を使っていました。今はありがたいことに仕事が増えてきたので参加していないのですが、そういうことにお金を使えることが嬉しかったです。離婚して良かったのはお金の面も含め、好き勝手できることです」

新しいパートナーもバツイチ

また、1年半ほど前に横溝さんには新たなパートナーができた。現在は半同棲状態だが、近々正式に同棲をするため引っ越しの準備中だという。家事はフリーランスで家にいることの多い横溝さんがほとんど担当している。実は新しいパートナーもバツイチということだが、そのパートナーが結婚していた頃、元夫は絶対に家事を手伝わない人だったため、横溝さんが家事をすることにとても感謝してくれているという。

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