ヨーロッパにも「そば」を好む国があった! 日本と人口200万の国の意外な共通点

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――スロベニアの方とお話をするときに「自家製ハチみつを食べていましたか?」などハチに触れると話が盛り上がりそうですね。

ぜひ聞いてみてください。スロベニア人はいろいろな言葉を話しますし、とてもオープンな国民性です。多くの人が行き交う国で食事はおいしいですし、健康的な生活を送っています。スロベニアに行くと道端で「どこから来たの?」と気楽に話しかけられますよ。

複雑な地理から、柔軟な国民性に

――「ドイツ人のように勤勉で、イタリア人のように陽気」とも聞きますがどうですか?

地域によりますね。東はドイツ、オーストリアの影響を受けてドイツ語を話しますし、食や文化もドイツから来ています。イタリアの国境近くはイタリアの影響を受けています。10~20年前はスロベニアではパンプキンシードオイルばかり使っていましたが、イタリアの影響を受けて今はオリーブオイルも使うようになりました。

100キロぐらいの距離なのですが、地域によって文化は違います。スロベニアの文化はイタリア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、クロアチアなどさまざまな文化の融合で、それぞれのよいものを取り入れて、いちばんよいものにしようとしているのです。その環境によって、スロベニアの人の「物事に柔軟に対応することができる性質」が育まれました。

新しいものを学ぶのも早く意欲的です。海外に出ることも特別なことではありません。若い人はオープンで多言語を話しますし、海外で教育を受けた人も少なくありません。スロベニア内だけではすぐに限界に達してしまうことを知っているのです。

近隣諸国とも貿易を盛んに行ってマーケットを増やし、意欲的に海外に進出しています。その証拠として世界各地でスロベニア人と会うことができるのです。

さらにスロベニア人は、どこに行ってもスロベニアを大切に思っています。

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