JR東「オフピーク定期」は圏外在住でも活用できる 定期券を分割、一度降りれば安く着席通勤も

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中央線・青梅線・八高線

中央線は京王線や西武線と並行する区間があるため、特定運賃の設定でオフピーク区間はとくに安い。そのため最もおトク額が大きい!

例えば、大月―新宿間を高尾で分割し、新宿―高尾間をオフピーク定期にすると、通しで買うより1カ月定期なら3830円、3カ月なら1万970円、6カ月ならなんと3万3730円も安い。ということは、最大で月5620円も安くなる。相模湖―新宿間なら差はさらに大きく、6カ月で3万6040円安、月最大6000円もおトクだ。

オフピーク定期券活用法
区間分割してオフピーク定期券と通常の定期券を使う例(筆者作図)
【大月―新宿間 77.5km】
通常:1カ月3万7040円・3カ月10万5590円・6カ月19万3240円
<分割>
大月―高尾間
:1カ月1万7810円・3カ月5万750円・6カ月8万5540円
高尾―新宿間オフピーク:1カ月1万5400円・3カ月4万3870円・6カ月7万3970円
・1カ月:3万3210円(3830円安)
・3カ月:9万4620円(1万970円安)月3660円おトク
・6カ月:15万9510円(3万3730円安)月5620円おトク
【相模湖―新宿間 52.3km】
通常:1カ月2万5660円・3カ月7万3110円・6カ月13万8530円
<分割>
相模湖―高尾間
:1カ月5940円・3カ月1万6930円・6カ月2万8520円
高尾―新宿間オフピーク:1カ月1万5400円・3カ月4万3870円・6カ月7万3970円
・1カ月:2万1340円(4320円安)
・3カ月:6万800円(1万2310円安)月4100円おトク
・6カ月:10万2490円(3万6040円安)月6000円おトク

ちなみに高尾駅のピーク時間帯は6時25分〜7時55分。高尾7時49分着東京行きの列車を使うと、いったん改札を出て入り直すのにちょうどいいだろう。7時55分以降の高尾始発の列車は8時00分発東京行き(新宿9時02分着・東京9時17分着、三鷹で通勤特快の通過待ち)、その後8時03分発(新宿9時04分着・東京9時19分着・国分寺で通勤特快の待ち合わせ)が使える。

中央線211系
中央線の高尾以遠を走る211系。中央線は高尾で乗り換えとなるケースが大半のため一度改札を出てもそれほど手間ではない(写真:Ran/PIXTA)

1カ月定期のほうがお得な例も

八高線の箱根ケ崎―新宿間なら、拝島から新宿側をオフピーク定期にすると月最大3290円おトクだ。ただ、3カ月定期の場合、1カ月定期よりも月あたりのおトク額は若干少ないことが多いようだ。

【箱根ケ崎―新宿間 39.9km】
通常:1カ月2万1470円・3カ月6万1170円・6カ月11万880円
<分割>
箱根ケ崎―拝島間
:1カ月5940円・3カ月1万6930円・6カ月2万8520円
拝島―新宿間オフピーク:1カ月1万3030円・3カ月3万7120円・6カ月6万2600円
・1カ月:1万8970円(2500円安)
・3カ月:5万4050円(7120円安)月2370円おトク
・6カ月:9万1120円(1万9760円安)月3290円おトク
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