男性もはまる、食卓が映える「うつわ選び」の極意 食器を変えるだけで日々の食卓が楽しくなる

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■素材で選ぶ

ライフステージに合わせて、選ぶうつわは変化するもの。

例えば、1人暮らしを始める際に以前から使ってみたかった素材のうつわを選んだり、小さな子どもがいる家庭では割れにくい丈夫なうつわを選んだりすることも。うつわの重さも気になってくるかもしれません。

ウッカドカッティングボードに並べてお店風にアレンジ(写真:『うつわ検定®公式テキスト 今の時代のうつわ選び』より)

うつわの素材を知ることで、自身の理想のうつわに出合いやすくなります。気に入って使っているうつわで、別の素材のうつわがあったら? と普段使わない素材に目を向けてみるのも発見があります。

■作家で選ぶ

昔と比べ、うつわ作家の作品を知る機会がずいぶん増えました。WEBサイトや、インスタグラムで新作を発表する作家も多くいます。またギャラリーなどで作家の個展も開催されています。

お気に入りのうつわ作家を見つけたら、個展の日程を調べて出かけてみましょう。実際に目で見て触れることができますし、運がよければ作家本人と話ができることもありますよ。それもまた、うつわ探しの楽しみです。

■思い出を重ねる

子どもの頃に使っていたうつわを見ると、当時のことを思い出すことがありますよね。日常的に使う1枚でも、思い出を重ねた大切なうつわになっていきます。また、旅先のうつわショップで見つけたもの、旅先の陶芸教室でつくったうつわなど、旅行の思い出とうつわを重ねるのもいいですね。

■かたちで選ぶ

丸形だけでなく、四角、オーバル、ユニークなかたちと、うつわのかたちもいろいろあります。例えば都会的な雰囲気が好きな場合は直線的なものを。アンティークな雰囲気が好きな場合は曲線的なもの、かわいいものが好きな場合は花のかたちのものと、毎日使うお皿やマグカップもかたちを変えてみると新鮮な気分になり、愛着が湧いて長く使えるでしょう。

毎日触れるものだからこそ

うつわ検定®公式テキスト 今の時代のうつわ選び
『うつわ検定®公式テキスト 今の時代のうつわ選び』(主婦の友社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

どのような想いでうつわを選んでいくのかは、⼈によって違うと思います。

私が感じているのは、⾳楽や洋服選びとちょっと似ているということ。シーンや空間、気分によって選んだりすることはもちろん、⼤好きな人に影響されたり、思い出とリンクしたり。特に旅先では、自由気ままなうつわ選びが存分に楽しめますよ。

誰でも毎日触れるものだからこそ、永く使えるものをえらびたいですね。

二本柳 志津香 一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)代表理事

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にほんやなぎ しずか / Shizuka Nihonyanagi

うつわを使用した生活空間のビジュアルスタイリングを得意とし、広告、誌面、TV、CMなどの撮影現場や、ホテル・店舗・イベント会場の空間デザイン、装飾を多く手がけている。
商品装飾展示技能士(国家資格)として、企業のショールームやショーウィンドウのディスプレイも担当。
自身が代表を務めるスタイリングの学校は全国9か所に支部があり、資格保持者は世界各国に2100名以上。
インスタグラムアカウント:@nippon.shizuka
うつわ検定:https://www.utsuwakentei.com/

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