「お得なモノに敏感な人」ほどお金が貯まらない訳 貯金できない人が知らない「すぐ貯まる」節約術

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お金を貯められない人に共通するのは「何にお金を使ったかわからない」という状態です。

贅沢をしていないのにお金が貯まらないという人は、「ラテマネー」が多いのかもしれません。ラテマネーとは、コーヒーショップでカフェラテを買うように、日々何気なく使ってしまうお金のこと。1回の出費は少額ですが、積み重なると多額になります。

例えば、コーヒーショップのカフェラテは1杯500円程度です。もし週5回、仕事のたびに飲んだとしたら、カフェラテ代だけで毎月1万円、年間12万円もの出費になってしまいます。

ラテマネーはほかにもあります。コンビニスイーツ、自動販売機の飲み物、アプリ課金、ATMの時間外手数料など、無意識のうちにお金を使っていませんか? こういったものにお金を使っているなら要注意です。防ぐコツは毎月の予算を決めること。予算の範囲内で利用回数を減らしたり、より安く購入したりするなどの工夫をすれば、無意識に生まれる使途不明金を減らすことができます。

無意識の出費を減らすしくみを作る
無意識の出費を減らすしくみを作ろう(出所:『1日1分読むだけで身につくお金大全100[改訂版]』)

「お得」の罠に惑わされない!

人は誰しも「得したい」「損したくない」と思っています。

ですから、たとえ不必要だとしても「半額だからお得」と飛びついてしまうのです。

例えば、「定価5万円のバッグ」と「定価10万円、今だけ半額の5万円のバッグ」があったら、半額のバッグを買う人のほうが多いでしょう。先に知った「10万円」という情報が、5万円を「安い」と思わせてしまうのです。人の心理と経済学を結びつけた行動経済学上では「アンカリング効果」と呼びます。

私たちのまわりは「お得の罠」だらけ
私たちのまわりは「お得の罠」だらけ(出所:『1日1分読むだけで身につくお金大全100[改訂版]』)
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