子を伸ばす!運命の学校選び「3つの勘所」 偏差値だけではわからない

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もちろん、子どもの印象がそれほど良くなくとも、親が良いと感じて入学させると、その後、子どもは入って良かったと感じる場合もあるでしょう。ですから、親の考えと、子どもの感性をそれぞれ合わせて、最終的に判断することが重要です。

自分で決めたという事実が大事

親が通うわけでもないのに、親先行型の判断を無理矢理すると、後々、子どもは自分の判断や考えというものを持てず、他者に決断を依存するようになる可能性もあります。

いずれにしても、学校選択は、現状の子どもの成績がどのようであっても、「ここの学校に行きたい!」と強く希望を持つことがまず重要になります。そうすることで、現状の学力との差異を埋める努力をいとわないようになります

努力はやがて結実するものと思いますが、間違った学校選択をしてしまうと、後々方向修正することが難しくなります。間違っても、偏差値という基準のみで決してはいけないでしょう。

また、単に有名だから、人気だからという理由で選ぶのもよくありません。世の中には、世間的に有名でなくとも、偏差値が決して高くなくとも、素晴らしい学校はあります。そして、そのような学校が、お子さんの能力と才能を開花させる可能性もあるのです。

さまざまな学校情報に囲まれていると思いますが、周囲の情報は参考にする程度にし、どの学校が子どもを伸ばしてくれるだろうかという視点で、主体的に判断していくとよいでしょう。


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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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