AppleWatch、使って3日目に分かったこと 要するに「iPhoneとの付き合い方」が変わる

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Apple Watchの弱点は防水とバッテリーである、と指摘されている。
そのうちのバッテリーについては、3日間装着した感想から言うと、42mmケースのモデルについては、Appleが指摘する1日(=18時間)という持続時間は十分にクリアすることができるレベルだった。

例えば、朝6時に着用し始めて、遅めの帰宅といえる午後10時半までつけていても、残りの電池残量は35%だった。つまり、15時間経過してなお、およそ3分の1の電池が残っている、ということだ。

もちろんその人がどれだけiPhoneから通知を受けるか、ワークアウトの時間はどうか、アプリをどれだけ積極的に活用するかによって持続時間は異なるが、思ったよりも電池の持ちは良い、という感想を持った。

ただし、1日1回の充電が必ず必要であることは変わらなかった。

3日目に変化が起きた

Apple Watchをし始めると、今までの、通知ごとにiPhoneをポケットから取り出すという行動をぴったりしなくなる。震えたとき、手首をこちらに向ければ、何の通知があったのかが分かるからだ。

その一方で、手首の上に乗っかっている小さなディスプレイだ。これを長時間操作しながら見るわけにもいかない。だんだんと、通知のチェックはApple Watch、より細かい情報を読んだり、返信を書いたりする際にはiPhone、という分業を意識するようになってきた。

使い始めて3日目の段階で、こうした自分のテクノロジーの使い方の変化に気づくことができた。

Apple Watchに寄せる期待は、これからどんどん賢く、また活用範囲が増えていくという期待が持てる点だ。確かに10年使える時計ではないかもしれない。それまでに電池は劣化し、テクノロジーは陳腐化するからだ。

ただ、iPhoneよりも寿命が長い製品だとすれば、その間に様々なソフトウェアアップデートや開発者が作るアプリによって、新しい使い方生まれ、iPhoneのような発展をしていくことになるはずだ。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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