意外と知らない「犬・猫の気象病」具体的な症状 気圧が低い日にペットがぐったりしている?

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【室内環境の調整】
室内の温度と湿度を一定に保ち、快適な環境を提供します。また、適切な換気や空気清浄機を使うことでも改善できます。

【ケアの仕方】
犬や猫には安心感を与えることが重要です。気象病に対処するために、以下の方法が役立ちます。

ひょっとして気象病かも?と感じたら

・安全な場所の提供
犬や猫が気圧の変動や天候の変化によって不安を感じる場合は、落ちつける場所を提供しましょう。狭いスペースやベッドの下など、自分が守られていると感じる場所を見つけてあげることが大切です。

・リラクゼーション
犬や猫にはリラックスしてもらうことも大切です。例えば、マッサージや静かな音楽、リラックスできる環境を提供しましょう。

・飼い主のサポート
犬や猫は飼い主の存在に安心感を得ることがあります。気象病の症状が現れる際には、飼い主がそばにいて落ち着かせることが重要です。穏やかな声で話しかけたり、撫でたりすることで、犬や猫の不安を和らげることができます。

そうは言っても仕事で、家にずっといない場合は、前もって、獣医師に気圧の変化で具合が悪くなることを相談して、薬を処方してもらうのもいいです。

気象病は、特に敏感な犬や猫に影響を与えることがありますが、適切なケアと獣医師のサポートによって症状を軽減できます。犬や猫が、気圧の変化が激しいときに食欲が落ちる、動きが鈍いなどがあれば、ひょっとして、それは、ペットの気象病かもしれません。そのような適切な対処の仕方を知っていることも大切です。

石井 万寿美 まねき猫ホスピタル院長、獣医師、作家

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いしいますみ / Masumi Ishii

大阪市生まれ。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は栄養療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。『動物のお医師さんになりたい(コスモヒルズ)』シリーズ、『ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)』など著書多数。シニア犬と暮らす。

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