子どもの習い事は、「やめ時」が肝心! 空手、習字、サッカー…と増える一方

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(写真: Rising Films / PIXTA)

おおた:もしなかなか興味をもたないときは、どうやってやる気を引き出すか?ということでお答えすると、よく言われるのは、たとえばひらがな表を目立つところに貼るとか、文字に関心を持ちやすい環境を用意してあげる、ということです。

これは釣り竿にたくさん針をぶら下げておくようなもので、かかるかどうかはわかりませんけれど、少なくとも関心を持つ可能性は上がるのかな、と思います。

ただ、男の子ってあまのじゃくなので、こっちが「カタカナ覚えてほしいなー」と思って、わざとカタカナの教材をポンと置いておいたりしても、大概の場合、親の下心を見抜くんですよね。

(会場笑)

成果を求めてやり過ぎない

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そして「やってやるもんか!」と意地になって、逆効果になったりして。

会場の方:はい、あります(笑)。

おおた:だからそこは、純粋にお父さんやお母さんが好きなもので、子どもにもちょっと読めそうなものを置いておくとか、その程度でいいかなと思うんですけれど。「こうしたら、こうなる」というような成果を求めて何かをやると、少なくともうちの場合は、あまりうまくいかなかったですね。

よく「テレビの横に百科事典や辞書を置いておくと、そのうち子どもが自分から調べるようになる」なんて言いますけれど、うちの息子は全然調べませんでした(笑)。娘は調べるようになったので、子どもによって違うんですね。

だから「せっかくこれだけ環境を整えたのに、なんでこの子は反応しないの!」などとは思わず、「あ、これがこの子のペースなのね」というふうに認めて、安心感をもたせてあげてもらえたら、と思います。

七夕の短冊など、逆文字で書くかもしれませんけれど、「わ! よく書けたね~」というふうに、成功体験を演出してあげる。騙しだましでいいので、「成功体験」というふうに思わせてしまうんです。

そんなふうにできると、失敗を恐れない、挑戦意欲が高い子になってくれると思います。

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