越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文 越前敏弥著

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越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文 越前敏弥著

「逃亡中の犯人はジェフリーズという男らしい。彼を殺してやりたい」。この訳文には、日本語として不自然なところがある。答えは「彼」。殺したいほど憎い相手なら「そいつ」「やつ」などのほうが自然というわけだ。『ダ・ヴィンチ・コード』の翻訳で知られる著者は、翻訳とは「原著者が仮に日本語を知っていたら、そう書くにちがいないような日本語にすること」だとする。より自然な訳文を目指すには、極端な話、小説では代名詞を一つも使わないで訳すよう心掛けるぐらいでちょうどいいのだそうだ。

原著者の意図を酌み、それを正確に表現するために翻訳者はどんな努力をしているのか。実際の英文を例に挙げながら翻訳の奥深さを語る。

ディスカヴァー携書 1050円

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