【産業天気図・非鉄金属】銅は過去最高の精錬マージンを享受し増額修正。ただ電子材料の回復鈍い

銅が史上最高値をつけている。世界最大の需要国になった中国の需要が伸びているためだ。非鉄金属会社の利益を決める精錬マージンは、世界の銅鉱山が増産に入り、鉱石価格が今2005年度になって下落したため、「かつてない精錬マージン」(住友金属鉱山)を享受している。為替が110円前後で安定していることも、精錬マージンを拡大させている。
 銅精錬で最大級の住友金属鉱山は、今2006年3月期の業績を増額修正した。連結経常利益490億円予想は610億円に膨張。前期の経常利益545億円には在庫の評価方法変更による利益111億円が含まれているので、実質大幅増益である。日鉱金属を傘下に置く新日鉱HLDも石油、金属とも好調で増額修正の方向だ。
 ただ非鉄金属会社は、住友金属鉱山や三井金属など銅箔やICリードフレーム、ニッケルペーストなど電子材料が収益源になっているが、この部門の回復は「鈍い」(住友金属鉱山)。電子材料の比重が高い非鉄金属企業の増益率は水準が低くなりそうだ。銅の好調を見る限りでは、この産業の空模様は『晴れ』と言ってよいだろう。
【内田通夫記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。