不動産芸人「タワマンは絶対買うべき」と断言の訳 家を買って住むだけで1000万円以上得る人もいる

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「将来の修繕費用がとんでもなく高額になるに違いない」という記事もよく見かけます。でも、前例がまだなく、想像の域を出ない話ばかりです。

タワーマンションに住んでみて、万が一気に入らなければ、売却するなり、賃貸に出すなりすればいいと考えています。どちらの場合も資産価値を下げずにできるので、もし購入時に予算に余裕があって中層階以下のマンションと悩んでいる場合には、タワーマンションを購入することをお勧めします。

タワマンは大手による管理と、住民の負担が小さいメリットがある

タワーマンションはほぼ100%、大手が分譲しています。三井や三菱の財閥系や東急などの鉄道系の大手が分譲した物件はブランドになりますし、それがマンションの価値にもなります。

管理組合にしても、大手分譲会社と組んで仕事をしているので、スタートからしっかり運営。管理を委託されている会社も大手の系列の会社が入り、経営基盤・お仕事ともにしっかりしているところが多いでしょう。

管理の話が出ましたが、「マンションの寿命は管理会社で決まる」と言われるほど。マンション管理会社の役割は重いものがあります。

マンションは、いわば現代の長屋。知らない他人同士が集まって共同住宅に住むのですから、第三者の立場の管理会社の舵取りで、住環境や建物の寿命に大きな影響が出るのはやむをえないでしょう。その点、大手系列の管理会社であれば経験とノウハウが豊富で、安心してお任せすることができます。

また、タワーマンションは戸数も多いので分担した場合の一戸あたりの負担が減りますから、修繕や費用計画の面でもメリットがあります。

例えば、アンチ記事でも話題に上がる修繕計画ですが、確かにタワーマンションでは修繕の規模が大きいので総額は大きな金額になるはずです。一方で入居戸数が多いので、一戸あたりの負担は相応な水準に抑えられます。

また、最近は自然災害の激甚(げきじん)化がよくニュースになります。台風などで急な修繕の必要性が生じたときに、小規模のマンションでは10戸で割り振らなければならないところ、 タワーマンションであれば1000戸以上で負担を分け合うということもあります。

マンションの管理費を滞納する家庭が出たときのダメージも、戸数によって大きく変わってきます。リスク分散と考えれば、入居戸数が多い大規模マンションやタワーマンションが有利でしょう。

住民が必ず参加しなければならないところが多い管理組合の理事ですが、負担に感じる人が多いようです。小規模マンションで10戸しかなければ、理事長は10年に1回必ず役割を果たさなければなりません。タワーマンションであれば回ってくる機会はなかなかないかもしれず、心理的な負担も軽減されます。

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