住宅購入で「大損する人」「得する人」分ける決定差 得する人は営業担当の使い方が全然違う

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そうは言っても、いつも良い顔ばかりも甘く見られるかもしれません。要は、ご自分で「これだ!」と思ったものまで疑ってかかり、重箱の隅をつついて壊してしまう人は、結局買い逃してしまい、損しやすいということです。

ある程度見る目を養ったら、ご自分の「これだ!」という直感を信じて決めるのが大事だとお伝えしたいです。

不動産営業担がやる気が出る一言

毎日のようにマイホーム購入や売却のお客さまと接する不動産営業担当。「営業担当を巻き込んで味方につけましょう」とお伝えしましたが、営業の欲しい情報を伝えるのも、彼らを味方につける大きな一手です。

住宅購入で成功する人、大失敗する人 元大手不動産トップ営業マンの「不動産芸人」だけが知っている
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実は不動産業界は、購入のお客さんよりも、売却のお客さんのほうを歓迎します。というのは、その売り物件は自社で縛りをかけて、自社のお客さんに固定にできるからです。

一方で、購入のお客さまはどれだけ物件を紹介しても、最後に別の会社から購入されるケースがあります。自社で固定できないからです。もし、「住み替えを考えています」なんてお客さまでしたら、もう、最優先でお取り扱いされるでしょう。

そこで不動産営業担当とお話しする際に、自分の売り物件がなくても、「知り合いに、近々家を売りたいって言う人がいます。こちらの家を買う際にがんばってくれたら、その人を紹介しますよ」と話せば、営業担当はすごく頑張ります。

購入だけでも、「もし売るとなったら、絶対あなたにお願いするからね」と言ったら、頑張って値引きしてくれると思います。もちろん、ウソはついてはいけませんが……。

ぺんとはうす世良光治 吉本興業所属の「不動産芸人」兼フリーランスの不動産営業マン

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ぺんとはうすせらみつはる / penthouse Mitsuharu Sera

芸人になる前に住友不動産販売で営業マンとして勤務した経歴を持ち、入社2年目には月間の取扱高は7億円以上で、首都圏の全営業職員約900名の中で仲介手数料額1位に。夢であったお笑い芸人に転職後も、不動産営業マンをバイトとして続けるも売買部の部長を任され、取扱高が年間3億円以上となり、バイトなのに他の不動産会社からヘッドハンティングされる。日本テレビ『家売るオンナ』のPRを担当し、日テレ公認の家売るオトコでもある。

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