少ない材料で超簡単、コク旨「トマトパスタ」作る技 ランチの定番「自分好み」にアレンジするのも楽しい

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トマトソースのフェデリーニを作ります。スパゲッティ1人前に対して、トマトソースの量は100g〜120gが目安です。今回のトマトソースの出来上がり重量は370gなので、3人前+αといったところでしょう。余ったトマトソースはパスタ料理以外にも肉料理や魚料理などさまざまな使い道があるので、保存しておくと便利です。

2人前が26cmのフライパンで作れる最大分量です

トマトソースにバジルを手でちぎって加えます。清涼感のあるバジルの香りがトマトの味を引き立てます。バジルが入手できなければ大葉で代用することも可能です。

バジルを投入
茎の部分は小さくちぎるとおいしく食べられます

今回はディチェコというメーカーのフェデリーニという少し細めのパスタを使いますが、どんなパスタでも結構です。注意点はうどんやそうめんと異なり、パスタはそれ自体に塩分が含まれていません。そのため1%〜1.5%くらいの塩分を含む水分でゆでる必要があります。

ディチェコのフェデリーニ
ディチェコはトマトソースによく合います

今回は塩分濃度1.2%を採用するので水1Lに塩12gを溶かします。

「12÷1012=1.18%では?」

計算するとそうなりますが、料理の世界では計算を簡単にするために主素材を100%とし、ほかの材料を対比で表した『ベーカーズパーセント』という考え方を用います。この考え方では水1000mlを100%とした時、塩の割合は1.2%=12gになります。

お湯に塩を投入
1.2%と1.18%の違いは人間の舌で感じられないので無視できます

沸騰したところにパスタを加え、袋に表示されている時間を目安にゆでます。イタリア製のパスタの袋の多くには『COTTURA』(調理完了)と『AL DENTE』(歯ごたえを残した)という2つのゆで時間が記載されています。

ゆでたパスタ
パスタを入れたら弱火にして、静かにゆでます。パスタ同士が擦れあってデンプンが溶出するのを抑えるためです

基本的な考え方はアルデンテでパスタを上げて、ソースで和えて調理完了というものです。フェデリーニの場合は『COTTURA 6MIN』『AL DENTE 4MIN』なのでパスタを4分ボイルして、6分以内にソースで仕上げるとメーカーが推奨している仕上がり=4〜6分のあいだにおいしさがある、という考え方です。

日本ではイタリアよりも歯ごたえを残した仕上がりが好まれるので、ゆで時間を調整する必要があります。今回は4分20秒ゆで、フライパンのソースに加えたら手早く和えることにしましょう。

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