脳の力を100%使えるようになる「8:8:8」の法則 プレゼン前日は「しっかり寝る」ほうが成功する

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寝不足でボーッとしながら仕事をしても、無駄なことをやって遠回りするなど、効率が上がらないことは明白です。

中途半端にダラダラと仕事をするくらいなら、諦めてサッサと寝ることです。スッキリした頭で考えれば、少しの遅れなど、すぐに取り戻すことができます。

1日が24時間で回っていることは誰でも知っていますが、その24時間をどのように使うかは人によって異なります。

脳をフル回転させて仕事を短くやるためには、1日を「8:8:8」に明確に分けて考えることが、最も効率がよくなると思います。その内訳は、次のようになります。

① 8時間:仕事(タスクに集中)
② 8時間:睡眠(心身の疲れを取る、脳をリフレッシュ)
③ 8時間:プライベート(食事、入浴、家族サービス、デート、趣味)

この3分割を基準にして自分の生活を振り返ってみると、「どこにアンバランスが生じているのか?」がすぐにわかります。

仕事が8時間を超えているならば、睡眠時間にシワ寄せが来て脳が活発に働いていないか、家族サービスやプライベートの時間を犠牲にしていることが浮き彫りになります。

その8時間の「質」にも目を向ける必要があります。きっちりと目の前のタスクに集中できていれば問題はありませんが、ダラダラとやっているのであれば、睡眠かプライベートに影響が出てしまいます。どこかに歪みが生じることで、充実した毎日が送れていないことに気づくのです。

「楽しみは後に」で仕事が速くなる

ダラダラするのが「ダメ」と言いたいわけではありません。私もダラダラするのは大好きで、スマホでボンヤリと動画を眺めたり、ネットサーフィンをすることもありますが、それはプライベートな時間だから面白いのであって、仕事中にダラダラしていても、少しも楽しさを感じません。

仕事中のダラダラは集中力が分散している状態ですから、仕事が短くなることも、成果が上がることもないのです。

ダラダラする時間は貴重ですから、その貴重な時間を失わないためにも、仕事の時間はタスクに集中することが合理的な考え方だと思います。

仕事の時間にダラダラすると、楽しいダラダラの時間がなくなってしまうのです。

また、仕事が思うように進まないと、心が折れそうになったり、弱気になってしまうことがあります。精神的に不安定な状態が続くと、仕事が遅くなるどころか、あらゆることが面倒くさくなり、ネガティブな考え方しかできなくなります。

そんなときは、無理して前を向こうとせず、一度立ち止まって、冷静に自分の状況を見つめてみることです。

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