「筆記テストだけエリート」の5つの共通点 受験脳の呪縛から脱皮せよ

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確かに、会社におけるポジションや異動などは、偶然や自分の意図とは関係のないところで決まる部分もあります。しかし、偶然なされる能力開発はありえません。

このことを肝に銘じて、効果的な学びを実現するためにも、自分のキャリア(生き方、目指す方向、より具体的には、今後、数年間でやりたいこと)について、しっかり考えを巡らせてみてください。

パターン2:「時間がない」で思考が完全停止

「時代の変化が速すぎる」「時間が確保できない」などを言い訳にして、積極的なインプットをしないビジネスパーソンに出会うことがあります。新聞は読まず、インターネットニュースをつまみ食い、本は自腹では絶対に買わない――これでは、時代の変化に対応する力を身に付けることはできません。

この後に詳しく書きますが、インプット「だけ」をし続けても、良い学びにはなりません。しかし、インプットをしなければ、学ぶことができないのもまた事実です。

そのためには、本の選び方、読み方、ネットの活用方法、それ以外のメディアの活用方法など、学び方を学ぶ姿勢を持ち、効果的、効率的なインプットの方法を自分自身で確立することが非常に大切です。

インプットの方法を確立することができれば、あとはその時々に学ぶ内容が変化するだけですから、ある意味で最強の武器を手にしたことになります。

パターン3:やったらやりっぱなし

学びを自己成長に結びつけるには、自分の中に取り込んだ知識を咀しゃくし、次に生かすことが何よりも大切です。そのためには、振り返ることが必要ですが、学び下手の人は「学んだら学びっぱなし、経験したら経験しっぱなし」という傾向が見られます。

なんでもそうですが、たった一度見聞きしたり、経験しただけでは「もの」にならないことは言うまでもありません。
 

たとえば、昨年経験したことの中で、印象に残っていることを思い出してみてください。面白かった本を思い出してみてください。その経験から、本から何を学んだか、どの程度整理して、簡潔に語ることができるでしょうか? もしかすると、多くの方が「楽しかった」とか「大変だった」とか、抽象度の高い感想しか言えない状況になっているかもしれません。

次ページ第4、第5の特徴は?
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