ベネッセも参戦、「エドテック」は花開くか 大資本からベンチャーまでプレーヤーが乱立

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だが、国内の社会人向けエドテック市場は、すでに多くのプレーヤーがひしめく。先鞭をつけたのは、NTTナレッジ・スクウェアが2009年に始めた「Nアカデミー」。手品ならMr.マリック氏など、その道のプロから有料で学べる。最近は、温泉ソムリエ認定講座のような、資格を取得できる講座が人気という。

その同社が現在、NTTドコモと共同で注力しているのが、2014年にスタートした、JMOOC(日本版ムーク)の中核プラットフォームである「gacco(ガッコ)」。東京大学など国内大学の講義を無料で受けられるもので、開設から1年も経たないうちに受講者数は10万人を突破した。

悩みの種はマネタイズ

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シェアウィズの強みである「知識の地図」

こうした分野に力を注ぐのは大資本だけではない。

P&G出身の辻川友紀氏が2012年に設立したシェアウィズは、受講者が講座を終えるとそこで習得した内容を発展させられる講座が次々に示され、修了した講座を線でつなぐ「知識の地図」として認識できる点が特長。利用も投稿も無料で、講師が催すセミナーに受講者が参加すると、会社に手数料が入る仕組みだ。

ただし、エドテックの国内市場はまだ萌芽期。多くの企業が頭を悩ませているのがマネタイズ(収益化)だ。個人からオンラインサービスで料金を取るのは、なかなか難しい。

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