いま必要なのは船。復興のため、養殖用の船がなんとしても欲しい--佐藤仁・宮城県南三陸町長インタビュー

いま必要なのは船。復興のため、養殖用の船がなんとしても欲しい--佐藤仁・宮城県南三陸町長インタビュー

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町。津波で7割の住宅がほぼ全壊、住民の半分以上の約9400人が避難所で生活している。役場で被災し、しばらく行方不明と伝えられた佐藤仁町長に話を聞いた。

--津波に襲われたとき、佐藤さんは役場におられたと聞きました。

11日、町議会で閉会のあいさつをしているときに地震が来た。立っていられなかった。津波が来ると思い、3階建ての防災対策庁舎の屋上に上がった。約30人くらいの職員がいただろうか。庁舎から300メートルほど海側にある高さ7メートルの水門を波が越えた。あっという間だった。

われわれにも波は襲いかかった。第1波で20人くらいが流されてしまった。われわれの目の前で。私を含め残った10人は、次々に押し寄せる波に必死に耐えた。遠くの小学校の屋上から撮った連続写真を2日前に見たが、残酷だ。1枚目の写真に写っていた人たちが、津波が引いた後には写っていない。私も首まで水に浸かっている写真だった。

--町全体ではどのような状況なのですか。

被災前の町の人口は1万8000人弱だったが、わかっているだけで1000人以上の人が亡くなってしまった。行方不明者もたくさんいる。正確な数はまだわからないが、3000人から4000人の人が犠牲になったのではないか。

いま順次、仮設住宅を造っているが、物資がない。特に合板が足りない。圧倒的なシェアを持つセイホクという合板メーカーが被災してしまった。石巻の工場が被害を受けた。これが痛い。第1期は5月上旬にはできるだろうが、全員分の住宅が完成するのは今秋ではムリ。冬が来るまでには何とかしたい。


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