「連休中にランニング」始めるのが正解の納得理由 7つの健康効果を引き出す初心者向けポイント

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ゴールデンウィークは気持ちの余裕があり、まとまった自由時間がとれます。コロナ禍が落ち着いたこのタイミングで、運動に取り組んでみませんか? もちろん、プロランニングコーチとしてお勧めするのは、ランニングです。

ランニングの7つの健康効果

有酸素運動の代表格であるランニングには、以下のような健康効果があります。

①全身持久力と心肺機能の向上

ゆっくり走っても心拍数と呼吸数が自然に上がりますので、心肺機能が向上します。また、少し追い込むランニングを行うと最大酸素摂取量(体重1kgあたりに摂取する酸素の量=持久力にかかわる大切な能力)も向上しますので、疲れにくい身体になります。

②ダイエット効果&メタボ予防

ゆっくり長時間走るランニングは余分な体脂肪燃焼を促進して、スリムな身体を作ってくれます。また、基礎代謝も上がるので太りにくい体質に変わっていきます。

③足の筋力の向上

走るために必要な足の筋力がついてくると、心臓に血液を戻すふくらはぎのポンプ機能が働き、足のむくみが解消されます。また、階段の上り下りも楽になり、普段の生活が自然と活動的になります。

④骨が丈夫になる

ランニングによる着地衝撃の刺激は身体のさまざまな骨にも作用し、骨密度を高めて骨を丈夫にしてくれます。また日中、屋外を走ることで骨を丈夫にするのに役立つビタミンDも作られます。

⑤睡眠の質改善

ランニングによる適度な肉体疲労は熟睡をもたらすなど、睡眠の質を改善してくれます。

そのほかにも、免疫機能の向上や血中のコレステロールを下げる効果など、適度なランニングによる健康メリットは多岐にわたります。

また、ランニングは身体だけでなく、以下のような心に対する効果もあります。それらは、走ることで脳が活性化するなどの反応によるもので、薬などに頼らず手軽に手に入れられる点が大きなメリットです。

⑥気分や気持ちを高める効果

走ることで、気分を高揚させるエンドルフィンという脳内ホルモンが分泌されます。エンドルフィンは脳下垂体に含まれるペプチドの一種で、モルヒネと同じ効果があるとされています。また、快楽をもたらす脳内ホルモンのドーパミンや、幸福感をもたらすセロトニンも分泌されることがわかっていて、ストレス解消が目的で走っている人たちもたくさんいます。

⑦脳を活性化し認知機能を高める効果

走ることで大量の血液が身体をめぐると、脳への血流も増加します。その結果、酸素や栄養分がたくさん脳に行き届くので、脳が活性化します。また、ランニングを継続すると自律神経などを制御する脳の記憶力に関係する海馬が活発になり、大きくなることも知られています。

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