「読書会」という"異種格闘技"が有益なワケ

あなたのキャリアの突破口になる

こうした読み方のパターンをいくつか知っていて、読書会の準備を整えるのがファシリテーターの役割です。あくまでもサーバントであって、場をコントロールするわけではありません。講習を受けると、基本的なことは1日でできるようになります。今、全国で約200人のファシリテーターが活躍しています。

自分で読書会を主催する、これだけのメリット

――自分で読書会を主宰すると、どのようなことが得られるのでしょうか。

人前で話すトレーニングができるので、意見をまとめるスキル、人の意見を聞きながら結論を導く場を作るスキルなどを磨くことができます。結果としてリーダーシップがついてきます。

自分のコミュニティを作ることもできます。今、われわれの読書会でファシリテーターを務めている木村祥子さんは、ソニーに勤務していたときに『ビジネスモデル・ジェネレーション』の原書の読書会を始めました。

日本語訳が出版されると、「この本のことなら木村さん」と言われて、全国から読書会の依頼がくるようになりました。厚い本ですから、翻訳を出すのは出版社としてもリスクがあったと思いますが、発売されたときには、すでに木村さんによってファンが作られていましたから、パッと広まってヒットしました。

木村さんは『ビジネスモデル・ジェネレーション』を日本に紹介した人という位置づけになり、出版社、著者ともつながっていきました。

――読書会によって、ひとつの分野の専門家になることもできるわけですね。

自分のブランドを作るうえで、非常に効果的です。自分の名前では人が集まらなくても、「ドラッカーの勉強会をします」と言えば集まるでしょう。専門性が際立ってくれば、自分のキャリアや仕事にまでつなげていけます。

日本では大学教授もそうですが、海外の著名な本の専門家になることによって、ポジションが決まることもあるのです。海外の本の威光を借りて、専門性を確立したほうが早いんですね。

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