好発進「バイオハザード4」リメイク人気の納得理由 3月24日発売、クリアした人から称賛の声多数

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『バイオハザード RE:4』は、『バイオハザード4』を今の技術で描き直し、かつ時代に合わせた調整やいくらかの新しい要素を加えることによって、多くの人に支持される作品となったのだろう。

作品としては「既知のもの8割、新しいもの2割」程度の塩梅でうまく調整しており、原作を壊しすぎず、かといって古すぎるものでもないリメイクに仕上げている。

「バイオハザード RE:4」の画面
原作の世界観を壊さないようにうまく調整できている(画像は『バイオハザード RE:4』公式サイトより)

原作では不足していたストーリーを追加

これ以外にも『バイオハザード RE:4』では、原作では不足していたストーリーを書き足したり、キャラクター同士の掛け合いを追加して関係性を掘り下げたり、サブクエストを追加したりといった要素もある。

だが、やはり重要なのは「原作をなるべく壊さずにきちんと新しくしている部分」だろう。このさじ加減によってファンは怒ったり泣いたりもするのだが、今回はきわめてうまくいっている。

『バイオハザード RE:4』はまさしく「理想のリメイク」といえる。今後はテレビゲームのリメイク作品もより増えていく傾向にあると思われるので、すべてがこのレベルになってくれれば、ゲーム好きは泣いて喜ぶはずだ。とはいえ、このさじ加減は容易にまねできるものでもないのだろう。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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