すき家、「ワンオペ」解消をめぐる見解のズレ

第三者委員会は深夜以外の解消も提言

深夜営業帯以外のワンオペ解消の必要性にも言及した白井委員長

すき家で働く20代のアルバイト店員は、「朝方は定食の注文が多く一人勤務での負担は大きい。深夜より朝型のワンオペの方が断然きつい」と話す。こうしたこともあり、ゼンショーでは、朝や昼間の時間帯でも一人勤務の負担が大きい店舗は早期に複数体制を築く方針だ。

白井委員長の見解については、「真摯に受け止めて、再考していきたい」(ゼンショー広報)としている。第三者による職場環境改善促進委員会のチェックはこれで終わり。今後は、自社で設置した「グループ職場環境改善改革推進室」に引き継がれる。すき家が考える「効率性」に照らし、第三者委員会の提言をどこまで受け入れるかがポイントになる。

 小川会長の目に涙

今回の会見では、「私は脇役」とばかりに端に座った小川会長だが、マイクを握ると「まだまだできることはある。経営に終わりはない」と力強く語った。

4月8日の会見では、マイクを片手に涙ぐむ場面もあった(撮影:大澤誠)

一方、これまでを振り返り、「第三者委員会の意見は全部受け入れますという姿勢でやってきたが、辛かった」と本音を吐露する場面も。小川会長の妻が近所に買い物に行ったところ、いつもは声をかける主婦が、70メートル先くらいに見えただけで逃げていくようになったという話を口にした時、小川会長は目に涙を浮かべていた。

第三者委員会のメンバーの一人であるキャリアカウンセラーの島谷美奈子氏は「厳しい意見も申し上げたが、これから変わっていくゼンショーには期待している」と述べた。昨年11月、東洋経済のインタビューで、小川会長は「出店については以前のように何百店も出すという感じじゃない」と語っている。1982年の創業から30年余り。「すき家」が全国2000店に迫る中、ゼンショーの経営スタイルは変革が求められている。

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