PTA委員を買って出るべき、これだけの理由 今年も恐怖の季節がやってきた?!

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・じゃんけんやくじ引きで強引に委員を押し付けられた人が、泣き出す
・こういった場を嫌い、4月の保護者会自体を休む保護者も多い
・が、中には欠席者裁判で委員を決めるPTAもあり、その場合はみんな万難を排して、必死の形相で集まってくる

などなど――。こういった話を聞いて「PTAコワイ! 委員なんて絶対やりたくない!」と思う人は多いことでしょう。

経験者の約8割が「いい印象だった」と回答

でもちょっと待ってください、そんなに怖がらないでほしいのです。筆者は各地のPTAを調査していますが、全国に何万とある全PTAの全教室において、こういった押し付け合いが起きているわけではありません。

「うちのPTAは、委員はわりと手が挙がります」という声も(少数ながら)ありますし、詳しくは後述しますが、実際にPTA活動をやってみると、楽しいことやいいことも意外といろいろあります。

実際には、みなさんが思うほどひどいものではありません。

最近、ある雑誌で行ったアンケートで、PTA活動経験者に「やる前のイメージと変化があったか」を聞いたところ、8割近い人が「思ったよりも(または思ったとおり)いい印象だった」と答えています。(『LEE』4月号「ヤダヤダ言ってるだけでいいの? PTAもっとラクに楽しめるはず!」より)

今は「PTA=恐ろしいもの」というイメージが強すぎるために、委員のなり手が出てきづらく、押し付け合いが強化され、さらにイメージが悪くなる……という負のスパイラルに陥っているのでしょう。

ですから、あまり恐れすぎずに、自分から手を挙げてもらえたらと思います。

誰かが変えなければ、状況は改善しない

それに、ただPTAの仕事を嫌がっているだけでは、この状況は変わりません。誰かが変えなければ、問題は解決しないのです。ですから、多少とも余力のある方はぜひ、中に飛び込んで「押し付け合わないで済むPTA」に変えてもらえたら、と思うのです。

以前、筆者が取材をした会長さんは、こんなふうに語っていました。「大人たちがいやいやPTA活動をしている姿を、子どもたちに見せ続けていいのか? そうじゃない形を、僕たちがつくらないと」(大田区立嶺町小学校元PTO団長・山本浩資さん)。

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