話すのが苦手でも好感度がUPする「聞き方」の裏技 「体のある部分」を話し手に見せるのがポイント

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画像:『マンガでわかる!「わたし、発達障害かも?」生きるのがラクになる「話し方」あります』より

まずは「質問」してみよう!

「相手に興味を持つこと」は、会話を弾ませるために非常に重要な要素です。しかし、そうはいっても、「他人に興味を持てない」という人もいるでしょう。そんな人には、マンガにあるように、“形”から入っていくのもおススメです。

インタビュアーや記者が「今日の成功の秘訣はなんでしょうか!」と勝利者インタビューをしたり、会見で「それはどういうことですか?」と質問したりしているところをみなさんも見たことがあるでしょう。これを日常会話で取り入れてみましょう。

とくに、①相手の「好きなもの」について深めていくと質問が浮かびやすくなります。

また、例えば旅行が好きな人と話すなら「どの国がよかったですか?」「その国のどの辺に行ったんですか? どこがよかったですか?」「××が有名ですが食べましたか?」などと、相手の「好き」に加えて、②「行動」について話を広げていくこともできます。

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ほかにも③「時間」に注目して質問していくのもよいでしょう。「いつ行かれたんですか?」「それはいつから好きなんですか?」……このように、自分はインタビューをしていると思って質問していけば、相手は「自分に興味を持ってくれている!」とうれしく思い、いろいろ話してくれるはず。ぜひ試してみてくださいね。

「インタビュアーになる」メリットは、会話を広げられるだけにとどまりません。

インタビュアーになったとイメージしたときに、「テレビ画面に映るインタビュアーの自分」をイメージしてみましょう。そうすると、自分自身を一歩引いて見ることができ、自分の置かれた状況を客観的にとらえることができます。これを心理学的用語で「メタ認知」と呼びます。

ASD(自閉スペクトラム症)の人は緊張しやすい傾向がありますが、メタ認知によって視点を変えることができると、気持ちもリラックスさせることができるはずです。

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ゆうきゆう 精神科医、作家、マンガ原作者

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ゆうきゆう / Yu Yuki

東京大学医学部医学科卒業。医師として診療しながら読者数16万人のメールマガジン「セクシー心理学」を発行。Twitter(https://twitter.com/sinrinet)で約40万人のフォロワーを抱える。『相手の心を絶対に離さない心理術』(海竜社)など。ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックグループ総院長

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Jam 漫画家・イラストレーター・ゲームグラフィックデザイナー

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じゃむ

人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」がTwitterで累計50万以上リツイートされ話題となる。著書に『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)のほか、『にゃんしゃりで心のお片づけ。』(PHP研究所)、『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』(マンガ担当/三笠書房)、『言いにくいことはっきり言うにゃん』(笠間書院)、『まねきねこのうた』(秋田書店)、『続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)などがある。

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