大人になって「英語が上達する人」が外さない3点 英文法は「語順」と「品詞」が9割!

拡大
縮小

フォニックスを学べば、ひとつひとつの英単語の「音」を学びなおせます。ですが、英語は単語と単語が連なります。そして単語と単語が連なると、さまざまな音に変化します。たとえば、みんなが知っていて使えている音の変化の例は、

Thank you.

です。単語単体で見れば「サンク」と「ユー」です。ですが、実際には2つの単語の音がくっついて「サンキュー」になります。他にもあります。「わかった」という意味のget it.はm単語単体で見れば「ゲット」と「イット」ですが、連なると「ゲリッ」に変化します。お食事中の方は申し訳ございません。

音は「つながったり(サンキュー)」「ラ音に変わったり(ゲリッ)」と変化するのです。この音の変化のルールを学び、まねすることで、少しずつ「リスニング力」が向上していきます。

3大重要ポイント②「単語」の勉強の仕方

ここで紹介する英単語の覚え方についても、「音」を使って学んでいきます。いきなり、紙にスペルをたくさん書いたりする必要はありません。まずは聞いて、まねするところから始めてください

英単語における最大の悩みは「忘れてしまう……」ではないでしょうか? 昨日あんなに英単語を覚えたのに、朝起きたらほとんどを忘れてる……こんな経験ありますよね。努力したのに、なかなか形にならず、途中で嫌になって英単語学習をやめてしまった人も多いでしょう。ここで重要なのは「忘れると思って取り組む」ことです。

人間は「エビングハウスの忘却曲線」でも証明されているように、すぐに忘れます。エビングハウスの忘却曲線の話をするたびに、1日で何%忘れるのかという実験結果を毎回忘れてしまいます。記憶とはそれくらいはかないものなのです。「忘れないだろう」と思っているから、予防線を張ることもなく忘れてしまうのです。

たとえば、1日の中で30分まとめて英単語を覚えるよりも、朝10分、昼10分、夜10分と繰り返すほうが忘れにくくなります。1カ月もたってから復習するより、1週間後に復習するほうが、1週間後より翌日に復習するほうが忘れる確率は下がります。

このように「いつ、どのタイミングで復習するのか」が大事です。覚えようとするよりも、忘れないようにする、ほうが英単語が脳に定着します。

次ページ「英単語集」は「意味」と「見出し語」を覚えて他は捨てる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT