セブン、コンビニ絶好調でも1%増益のナゼ

2015年度は営業利益8.6%増を計画

コンビニ事業は好調を持続。2015年度も1700店と過去最高の出店を予定(撮影:梅谷秀司)

「4年連続で過去最高の営業利益を更新できた」。4月2日に都内で2014年度の決算発表会見を行ったセブン&アイ・ホールディングスの田中吉寛執行役員はこう力を込めて述べた。売上高にあたる営業収益は前期比7.2%増の6兆0389億円で、営業利益は同1.1%増、金額にして36億円増の3433億円。当初の目標だった3560億円(前期比4.8%)に届かず、かろうじて最高益を更新した格好だ。

コンビニ事業は「セブンの一人勝ち」とも言われるほど好調だ。2014年度も1600店を超える過去最高の出店を達成し、苦戦するローソンやファミリーマートなどのライバルを尻目に、既存店の売上高で唯一前年度を上回り続けた。セブン-イレブン・ジャパン単体の営業利益は前期比5%増の2233億円で、海外事業も含めて、グループの8割の利益を稼ぎ出す。

にもかかわらず、セブン&アイ・ホールディングス全体としてはいま一歩成長を残せなかった要因は何なのか。

計画が大幅未達に終わった事業

足を引っ張った主な要因は、総合スーパーのイトーヨーカ堂と、2014年にグループ入りした通信販売を手がけるニッセンホールディングスだ。

イトーヨーカ堂は2014年度の初めに130億円(前期比約16%増)の営業利益を計画していた。しかし、衣料品の苦戦が響き中間期で6億円(前年同期26億円)と惨敗。第3四半期の累計では25億円もの赤字に転落した。第4四半期に盛り返したことで通期は18億円の営業黒字で着地したものの、計画に対して大幅未達に終わった。

ニッセンは回復に向けてカタログの発行回数を増やしたが。。

ニッセンはさらに苦しい。カタログの発行回数をこれまでよりも増やし、よりきめ細かに消費者の購買意欲を喚起しようとした。

だが、思うように売上げが伸びず、コストだけがかさみ、セブンの通信販売事業全体では75億円もの赤字。当初に予定していた47億円よりも30億円近く赤字が膨らんだ。

セブン&アイは2015年度にグループ全体で営業収益6兆4000億円(前期比6%増)、営業利益3730億円(同8.6%増)と、14年度よりも高い伸び率を見込んでいる。その達成にはコンビニ事業のさらなる拡大はもちろん、イトーヨーカ堂の立て直しが必須だ。

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