GT-Rやデリカミニ､初公開2023年注目モデル5選 東京オートサロンで登場した最新車種一挙紹介

ATTO 3のインテリア（筆者撮影）

車体には、新開発のEV専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用。フラットな床面によって広い車内空間と、440Lの荷室容量を実現するという。また、出力150kW（203.9ps）、トルク310N・m（31.6kgf-m）の走行用モーターと、独自開発したリン酸鉄リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」の搭載により、航続距離は485km（WLTC値）を実現する。

横向きにしたセンターディスプレイ（筆者撮影）

縦向きにしたセンターディスプレイ（筆者撮影）

一方、室内では、12.8インチの大型センターディスプレイが注目だ。スマートフォンと連携することで、アプリを大画面で表示できるほか、音楽や地図など、さまざまな情報を表示することが可能な点は、最近の日本車でも採用しているので珍しくない。だが、画面を360度回転させることができる点が、かなりユニークだ。文字情報など縦の画面で見たほうがわかりやすい場合と、ナビやテレビなど横の画面で見たほうがわかりやすい場合で、表示の切り替えができる。つまり、タブレットのような使い方ができるということだ。

ほかにも、ジムやアスレチックで使うダンベルなどをイメージしたというエアコン吹き出し口やシフトレバーなど、細部に遊び心があるデザインを採用した装備も面白い。BYDオートジャパンの担当者によれば、こうした装備は「とくに若い層から注目されることが多い」という。

BEVとしては手頃な価格設定も魅力

ATTO 3のラゲージスペース（筆者撮影）

なお、ATTO 3の価格（税込み）は、440万円。先に紹介したCX-30EVも、SUVタイプのBEVとしては安いほうだが、最安値のエントリーグレードで451万円。最上級グレードでは501万6000円となる。また、同様のサイズ感を持つSUVタイプのBEVでは、アメリカのテスラが販売する「モデルY」もあり、2023年1月6日に価格を引き下げ話題となったが、それでも最安値のグレードで579万9000円。上級グレードは750万9000円となる。