平気で「チョコ」を買う人が知らない超残念な真実 そんな「裏側」があったとは…驚きの実態

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「【3】チョコレート菓子」は「チョコレート生地」がお菓子全体の60%未満のもの、「【4】準チョコレート菓子」は「準チョコレート生地」がお菓子全体の60%未満のものを指す。
【3】チョコレート菓子

「チョコレート生地」が、お菓子全体の60%未満のものです。

【4】準チョコレート菓子

「準チョコレート生地」が、お菓子全体の60%未満のものです。

「ココアバター」は最低限に「植物油脂」でかさ増し

「なんだかわかりづらい」と思われる人も多いと思います。

このチョコレートの規格は食品のプロでもわかりづらく、私もセミナーや講座で何度も聞かれるところです。

この場を借りてわかりやすく述べてみましたが、要は、チョコレートの規格は「カカオ分」と、どんな「脂肪分」がどれくらい含まれているかによって分類が決まるということです。

改めて「4つの分類」を整理。「カカオ分」の割合などによって、チョコレートは「4つのタイプ」に分類される。

言うまでもなく、「カカオ分」が多く含まれるものは、より高価で、より「本物のチョコレート感」があり、「カカオ分」が少なければ、より安価になり、「本物のチョコレート感」からは遠のきます

「ゴディバのトリュフ」と「駄菓子のチョコレート菓子」を思い浮かべていただければわかりやすいと思います。

ここでポイントとなるのが「ココアバター」です。

なぜなら、一般的なチョコの「脂肪分」の中で、「ココアバター」が一番高価だからです。

だから、安く作ろうとするなら、「ココアバター」は最低限にして、その代わりに「植物油脂」を入れることで、「かさ増し」ができるわけです。

安く作ろうとするなら、「ココアバター」は最低限にして、その代わりに「植物油脂」を入れることで、「かさ増し」ができる(マイケロー二/PIXTA、写真はイメージです)

先ほど述べたように、「準チョコレート」は「脂肪分」が18%以上あることが求められます。

すると極端な話、「ココアバター」を3%、「乳脂肪(クリーム)」を2%入れれば、残りの13%は「植物油脂」でもいいわけです。

もちろん「植物油脂」を入れることは法律違反でも何でもないのですが、私が思うには、ここには「2つの大きな問題」があるのです。

次ページ「植物油脂」を入れる「2つの大問題」は?
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