今、圧倒的にお得な旅先が「大館と萩」といえる訳 春以降の「格安旅行」は難しくなる可能性も
対象のレンタカー会社のうち、萩・石見空港内に営業所があるのはニッポンレンタカーのみ。楽天トラベルで調べると2月末の週末利用で2日間1万1220円だった(1月末時点)。これが2000円になるのだから、割引率は82%に達する。
さらにこのレンタカーキャンペーンか、「萩・石見空港キャンペーン」対象のツアー利用者は①・②の特典が1つずつもらえる。
① 萩・石見ぶらり手形
日帰り温泉無料券2枚・石見神楽鑑賞券・観光施設無料券・食べ歩きクーポンなどがある。
日帰り入浴は最大1210円、石見神楽は最大1500円分が無料となる。食べ歩きクーポンも、たとえば津和野の老舗和菓子屋、三松堂の「こいの里」5個780円が700円割引となるなど利用価値が高い。
② 石見の神楽めしクーポン
石見地方の指定された20店舗での食事が1000円引きとなる。
キャンペーンの狙い
この萩・石見空港のキャンペーンを利用して1月に石見地方を夫と旅した首都圏在住の女性、小野さん(仮名)は次のように話す。
「レンタカーが期間中2000円で借りられたうえ、神楽めし1人1000円引き、石見神楽鑑賞が無料、石見銀山の群言堂というカフェで1000円引、空港内の売店でも2人で1000円分のお土産が無料になりました。
さらに全国旅行支援クーポン2人で2000円もついてきました。石見地方に150もの社中があるという石見神楽は見応えがありました。小さな子が楽器を奏で、家族や親戚縁者で伝統文化を守っている姿もほほ笑ましく感じました」
1万円キャッシュバックにつられて行った小野さんは、石見を再訪したいという。キャッシュバックキャンペーン担当者が最も聞きたい言葉だろう。
大館能代空港、萩・石見空港ともに搭乗者数を維持することが、空港の存続ならびに羽田空港の発着枠確保の前提となっている。しかし、LCCが就航していないこの2空港では、航空会社単独の割引に頼るには限度もある。
そこでこうした助成金制度が下支えをしているといえる。実際に筆者が4回利用した大館能代便の搭乗率は観光のオフシーズンであるにもかかわらず、いずれもおおむね70~80%だった。
税金の投入手段としてこうした助成が適切なのかは議論の分かれるところだが、旅行者目線でいえば、全国旅行支援とこれらの空港キャッシュバックの組み合わせが可能な時期は残り少ない。この機会に空港キャッシュバックの旅を計画してみてはいかがだろうか。
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