田代まさし、今度こそ薬物を断ち切るカギは

自分の不安を「技術的に」解決する方法

先ごろ出版された『マーシーの薬物リハビリ日記』(泰文堂)。薬物依存から脱却するため方策からは、「不安解消」のためのヒントを広く学べそうです。

前回は松岡修造さんの『まいにち、修造!』という日めくりカレンダーが大ベストセラーになっていることを受け、そのメッセージ内容を精査し、アンガーマネジメント・テクニックと対比しながら、なぜここまで好評を博しているのかを検証しました。

さて今回は、2度目の服役(3年半)を終えて、昨年夏に出所した田代まさし氏について。薬物依存からの脱却とアンガーマネジメントは、切っても切れない関係にあると言えます。3月末に出版された『マーシーの薬物リハビリ日記』(泰文堂)の内容を紐解き、薬物依存のもとともなる「不安」解消策として活用可能なアンガーマネジメント・テクニックを整理してみます。

「依存症=病気」を受け容れてこその第一歩

薬物依存については、前連載第7回目の『不安から「薬物」に手を染めてはならない』でも一度取り上げています。数々の名曲を世に送り出してきた超大物ミュージシャンが「覚せい剤取締法違反容疑」で逮捕されたことについて、ヒット曲を出さなければならない重圧や曲が書けなくなることへの不安などが、「FF行動(Fight or Flight Response=闘争・逃走反応)」のうちの「Flight=逃走反応」の引き金になると推察しました。

田代さんも、お笑いタレントとして売れてきて、メインの司会やレポーターの仕事が増えると、新しいギャグを考えることや、何事にもうまくアドリブで対応することなどがプレッシャーだったと語っています。年収が1億円を超え都内に大きな家を建てても、精神は逆に消耗していったとのこと。

最初の挫折である盗撮騒動による謹慎後、ギャグが思いつかなくなるというスランプの中、「頭がスッキリすれば、またギャグが思いつくのでは…… 一度だけ試してみても…… 一度だけ、一度だけ……」という考えが、やがて常習化し、覚醒剤が抜けた後の無能感から次第に覚醒剤のことしか考えられなくなる「渇望現象」につながっていったようです。

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