朝活は、パワーランチより「楽メシ」!

仕事の成果より「ギョーザの流儀」

8人で15人前のギョーザとおかずを食し、ひとり1500円で終了。山口さん(右)は「皆さん、お疲れさまでギョザいました」
かつて、ビジネスパーソンの「食」は取引の手段だった。だが今は、しがらみから解放する「癒やしのツール」になっている。

みんなでギョーザを食べ、眠くなったら帰る。なんとも原始的……いや、楽しそうな集まりが、ITの街・渋谷で行われている。ネットで呼びかけて、ふらっと「餃子の王将」に行く会。開催は月1~2回で、有志の集いだ。今回も、ITベンチャーのコンサルティングを行う山口豪志さん(31)がSNSで告知すると、開催2週間前には最大参加人数の8人が埋まった。

参加者の多くはITベンチャーの経営者やエンジニア。主に20代から30代で、参加者同士は「はじめまして」のケースもある。食事の場では、

「あの会社、社長が代わったみたいよ」

「いま、こんなサービス作っているんですよ」

と、同業者ならではの会話が飛び交うが、商談が始まったりすることは決してないという。

脱「パワーバランス」

今、ビジネスパーソンの「食」に変化の兆しが見える。「朝活」では朝食をとりながらビジネススキルを学び、ランチタイムに人脈作りをする「パワーランチ」ブームもあった。でも昨今の忙しいビジネスパーソンにとって、食はむしろリフレッシュの感覚。まさに「楽メシ」なのだ。

先のギョーザの会も、大切にするのは、「ビジネスの成果」ではなく「ギョーザの流儀」だ。

ギョーザは、注文のたびに焼き方やタレを変え、アクセントをつける。焼き方は、薄焼き、普通焼き、よく焼き、両面焼きの4種類。山口さんはパリっと焼き上がる「よく焼き」を好むが、同席した男性は「薄焼き」のソフトな食感が好み。なんでも彼は、ギョーザの「のどごし」を重視しており、焼き面の柔らかさにこだわっているという。

しかしなぜ、ギョーザなのか。

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