住宅ローン借り換えで900万円浮かせてみた 史上最低金利の今が最大のチャンスだ

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【田中さんの場合】
当初借入額 3500万円
35年固定金利
元利均等返済
金利 3.14%
毎月返済額 13万7447円
返済総額 5772万円
8年間の返済総額 1319万円
現在の返済残高 3000万円

 

全期間固定金利の場合

もし、残りの27年間、固定金利に借り換えると、

フラット35金利 1.47%(借入期間21~35年の金利)(借り換えには、金利が優遇されるフラット35Sが使えないため)
総返済額 4955万円
(毎月返済額 11万2236円)

 

借り換え時に返済期間を短くすることもできるので、金利がさらに低くなる20年固定で借り換えると(借入期間15~20年の金利)、

フラット35金利 1.20%
総返済額 4695万円
(毎月返済額 14万0662円)

 

返済期間を20年にすると、月々の返済額は今より3200円ほど増えますが金利も低くなるので総返済額を大きく減らすことができます。続いて、借り換えに必要な費用を調べます。

借り換えに必要な費用

  • ・事務手数料
  • ・登記費用
  • ・印紙代
  • ・適合証明書取得費用

 

適合証明書とは、フラット35の融資対象となる物件かどうかの証明です。マンションは、機構が定める基準に適合していることを確認済みの物件もあるので「らくらくフラット35」で検索してみます。

今の住宅ローンを完済するにも費用がかかります。「完済事務手数料」と「経過利息」の2つです。

経過利息とは、借り換え日までの利息のことです。ボーナス払いがある場合は、前回のボーナスから借り換えの日までのボーナス払い分の利息を払うことになるので、10万円以上になるケースもあります。まだこの時点では、借り換えの日が決まっていないので、今借りている銀行でおおよその額を出してもらいます。

田中さんの借り換え費用は約90万円でした。この費用は新たな借り入れに含めることもできますし、自分で用意して支払うこともできます。田中さんは、貯金から出すことにしました。

さらに、フラット35は団体信用生命保険の加入が任意で自己負担となります。仮に20年で、住宅金融支援機構の団信生命保険に加入すると、初年度の保険料はおよそ10万円。トータルで支払う保険料は115万円になります。

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