大人もハマる!ガチャガチャの新しい魅力 進化する100円玉ビジネスの舞台裏

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
拡大
縮小

100円玉を握り締めて、駄菓子屋さんに行っては「スライム」や「キン消し」を集めた世代にとって、懐かしさを感じるこのガチャガチャ。筆者が通りかかったこの日も両替機で1000円札を崩しては、座り込んでガチャガチャを回すビジネスパーソンを多く見掛けました。

町の駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんからスタートしたガチャガチャの自販機ビジネスですが、今ではイオンやイトーヨーカドーなどのGMSやショッピングセンターでも欠かせない存在になりました。

ガチャガチャ単体ではそれほど目立ちませんが、10台も並べばかなりのインパクトがあります。おもちゃコーナーやキッズスペースはもちろん、店内通路やエスカレーターの周辺など、ずらっと並んだ販売機を見掛けることも多いのではないでしょうか?

ジュースなどの自動販売機に比べて場所を取らず、電気代もかからない。小さなスペースでも展開可能なだけに、どんな場所にも導入しやすいことがわかります。秋葉原にはガチャガチャの専門店もあり、日本人はもちろん外国人観光客にも人気となっているようです。

大人が夢中になるヒット商品も続々

人気のアニメからゆるキャラまで、大人が夢中になるさまざまなガチャガチャが続々と登場している

このガチャガチャ人気は、世相の影響を受けているようにも感じます。ゲームセンターにあるUFOキャッチャーなどクレーンゲーム機の場合、1回200円前後で楽しめますが、たとえ数千円をつぎ込んでも、景品が取れない時は取れません。そんな筆者も、以前、どうしてもほしいぬいぐるみがあり、ジャブジャブと小銭をつぎ込んでいたところ店員さんから同情を買い、取りやすくしてもらった経験があります。

それに比べガチャガチャの場合、価格の幅はあるもののお金を入れればひとつは必ず手に入ります。不確実なものより、確実に手に入るもの。全種類をコンプリートしようとすれば大変だと思いますが、数百円で景品のどれかが必ず手に入るだけに、運試し的にちょっと回してみようという気になれるのが、ガチャガチャの最大の魅力ではないでしょうか。

次ページガチャガチャをレンタル!?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT