周りに好かれる人が「絶対に言わない」NGな口癖 "信頼を失う人"がやりがちな「会話のタブー」

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そこまでわかっていてもなお、私は褒めるのがあまり得意ではありません。

特に、短い言葉で褒めるのが苦手です。

誰かの人柄、誰かの言動、誰かの作品を心の底から素晴らしいと思い、感動しても、それを短い言葉にしたとたん、なんだか嘘くさくなってしまうような気がしてしまい、「この人のことを褒めたい」という気持ちが強ければ強いほど、そうした傾向が強まるのです。

もしかしたら、その裏には、これまで「口先だけで褒めるのが得意な人」を何人か見てきたため、「軽々しく誉め言葉を口にしたら、自分もあんな風に口先だけで褒める人間だ」と思われてしまうのではないか……という気持ちがあるのかもしれません。

つまり、つまらない自意識が邪魔をしてしまうわけです。

「私は」という主語を入れて、具体的に褒める

ただ、そんな私が最近、自分なりにたどりついたのが、「褒めるときには、できるだけ具体的に褒める」「自分はどう感じたかを伝える」ということです。

その人自身やその人の作品などについて、漠然と「好き」「面白かった」「良かった」といっても、気持ちが伝わりづらく、場合によっては表面的に聞こえたりもするでしょう。

しかし、「あなたの(あるいは、あなたの作品の)こういう点が、私は好きです」と言った具合に、好きなポイントと、「私は」という主語を入れることで、通り一遍ではない、自分自身の心から生まれた感想である、というニュアンスが加わります。

また、これは相手との関係性にもよりますが、「あまりにも褒めるばかりだと嘘くさくなるな」と思ったとき、ある程度軽口を叩いても大丈夫な相手であれば、「最初はちょっととっつきにくい人だと思ったけど」「実際に見るまではどんなものかと思ったけど」といった前置きを入れてから褒め倒すと、誉め言葉の本気度が高まるような気がします。

しかし、どうしてもとっさに、その場で気の利いた誉め言葉が言えないという場合は、メールなどで感想を伝えるなり、後日、ゆっくり時間がとれるときに、丁寧に感想を伝えるなりするといいでしょう。

場合によっては、そのほうが、あまりにもスムーズに誉め言葉を口にできる人より、信頼できる人、話しやすい人だと思われるかもしれません。

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アルファポリスビジネス編集部

アルファポリスはエンターテインメントコンテンツのポータルサイト。小説、漫画、書籍情報などを無料で配信。最近はビジネス系の記事にも力を入れている。

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