婚活歴5年、「40代資産家」男性が振られ続けたワケ ザ・ノンフィクションの「長谷川さん」のその後

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「お父さんが経営している管理会社に勤めているわけでしょう。お父さんの年収はどれくらいですか」と聞いたところ「『教えられない』と言われたのでわかりません」。父親は長谷川さんを経営には関わらせていない様子。

実家暮らしということもあり、生活費はかかりません。だからお給料は300万円程度で、その他株などの収入を合わせても450万円前後の収入だったようです。

長谷川さんは大学卒業後、2年間企業に勤めていましたが、その後、家業を手伝うことにし今に至ります。生活も仕事も親の庇護下にあります。

「お父様とご相談して、お給料をあげていただくことはできませんか。その方が婚活もうまくいきますよ」とアドバイスしましたが、長谷川さんは年収欄の数字を上げることが婚活に必要だということにピンとこないようです。仕方がないので、プロフィールのPR文に、マンション、貸店舗などがある一家だと書きました。

優先順位がわからない「遅刻癖」

そこから何人かの女性とお見合いをしましたが、それでもやはりことごとくフラれてしまう。さらに原因を探っていくと、お見合いもデートも毎回10分、20分と遅刻していることがわかりました。

遅刻の理由を聞いてみると、乗り換え案内をギリギリに設定している。だから途中でトイレに寄ったり何かを買ったりすると、乗り継ぎができず遅れてしまっていたのです。余裕を持って約束の30分前に到着するよう設定してもらうことにしました。

ようやく遅刻癖が直ったかなと思ったら、また遅刻するように。理由を聞くと、「出かけようとしたら雨が降ってきたから洗濯物を取り込んだら遅れた」。何を優先すべきかを考えないんですね。

ある時は、真冬の雨が降る中、女性を外の改札口で20分以上待たせて、女性の体調が悪くなり破談になってしまいました。「遅れます」と連絡は入れていたものの、「近くのお店に入って待っていて」と言う気遣いができないのです。

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