今晩!「クロアチア戦」で押さえたい3つのポイント 前回MVPモドリッチ37歳が活躍するチームの秘密

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「日本の選手は以前からそこについては意識は高いです。海外の選手は屈強で丈夫にできているけれど、日本の選手はそこが足りないからトレーニングや努力で補ってきたわけですから。クラブの下部組織はもちろん、大学から入った選手も知識や経験値は高いと思います」

36歳になる長友佑都の活躍も、代表の若手選手に良い影響を及ぼしているに違いない。

「35歳以上がそれだけ多い、ベテランでもW杯で輝けるということは、今大会のトレンドになるかもしれません。そのようなベテランと若手が融合しているチームが今大会は強いのではないか。日本もそのひとつかもしれない」

そう話すのは、ジェフ千葉や京都サンガなどで育成部長を歴任してきた池上正さんだ。60万人の子どもを指導したことで知られ、現在も小中高と育成年代全てのチームを指導している。

ワンダーボーイ、三苫はどう動くか

そんな池上さんがクロアチア戦で注目するのは、三苫薫(26)だ。

「クロアチアは大きくて速い。サイドから真ん中に(ボールを)放り込まれてくると、日本は耐えられないかもしれない。こぼれ球を拾ってくるモドリッチもいる。なので、ファーストディフェンダー(最初にボールマンにつく選手)がどれだけ頑張れるか。スペイン、ドイツ戦で守備や読みに非凡なものを見せた三苫選手が必要になってくると思います。大会の中で伸びてきた選手ですし」

相手をリスペクトしすぎないこと、コンディショニング力、そしてワンダーボーイ三苫。この3つがいかに効力を発揮するか。

個人的には結果よりも内容を見たい気がする。スペイン、ドイツを破ったうえで前回ファイナリストのクロアチアとの対戦にこぎつけた日本。日本のサッカーは、これ以上ないような大きな経験を積もうとしている。

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