W杯｢日本vsドイツ戦｣プロの観戦術､3大ポイント ｢"ここ"に注目するだけ｣で俄然､面白くなる！

一般的にサッカーにおいて「ボールの奪い方」には2つある。

1つめは「相手が『サイド方向へパスを出す』ように仕向け、『ライン際』に押し込んでボールを奪う」やり方だ。鬼ごっこで逃げる相手を壁際に追い込んでいくようなイメージである。

2つめは「相手が『中央にパスを出す』ように仕向け、『真ん中のエリア』で相手を前後から挟み込んでボールを奪う」やり方である。落とし穴を掘っておき、そこに相手を誘導するようなイメージだ。

日本代表は「サイドに追い込む」やり方を採用してきた

これまで森保一監督率いる日本代表は、基本的に1つめの「サイドに追い込む」やり方を採用しており、おそらくドイツ戦でもそれを継続すると思われる。

ドイツ戦では、「日本が守備のときに、相手を『サイドに』追い込めているか」をチェックしてみよう。

せっかくサイドに追い込んだのに簡単に斜めのロングパスなどでかわされるようだと、日本としてプランが崩れてしまう。

ここで「日本代表の予想スタメン」を書いておこう。

 「サイドに追い込む守備でキーマン」になるのは前田である。スピードに関しては現在プレーしているスコットランドリーグでもトップクラスで、「猟犬」になれるタイプだ。

前半の立ち上がりに日本がペースをつかむうえで、「前田がどれだけ相手を追い回せるか」が鍵になる。