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「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」が送る“金言対談”

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経営者を目指す上で飛躍するか停滞するかは、厳しい試練を経たか否かで決まる。つらい状況を自ら選ぶからこそ、成長は促される。
14年5月にローソンのトップに就いた玉塚元一氏。「旭硝子→IBM→ファーストリテイリング→起業→ローソン」という経歴は輝かしく見えるが、玉塚氏自身はキャリアというものについて考えたことはなかったという。重要だったのは玉塚氏にとっての「成長」。そしてそのために取った方法は、自分と向き合って目の前にある課題を徹底的にやり切ることだった。聞き出すのは、カリスマヘッドハンター・縄文アソシエイツの古田英明氏だ。

古田 玉塚さんはいつから経営者を目指すようになったのですか?

玉塚 きっかけは旭硝子時代にアメリカにMBA留学をしたことです。海外勤務を経て経営を徹底的に学びたいと思い留学したのですが、そこで出会ったのがジーパンにキャップという出で立ちの青年実業家。どこにでもいそうな若者が2000~3000億円の企業を動かしていて自らのビジョンを熱く語っている。その姿に衝撃を受けてこのままでは日本の企業は絶対に勝てない、自分もチャレンジしなければいけないと思い転職を決意しました。

古田 旭硝子にいては難しいと感じた?

玉塚元一
旭硝子、日本IBMを経て、ファーストリテイリングへ。02年に同社社長。05年に退任後、リヴァンプ創業。10年にローソンに入社し、14年5月より同社社長。慶應義塾大学卒

玉塚 現在の旭硝子は全くそうでないですが、当時は年功序列で、いくら頑張っても自分が経営に参画できるには最低でも20年くらい先と考えました。

当時の上司に「表に飛び出してチャレンジしたい」と直談判したところ何とか承認を受けて、日本IBMへ転職することになりました。日本IBMではコンサルティングを行っていたのですが、あるとき澤田さん(澤田貴司・リヴァンプ代表取締役)に呼ばれてプレゼンに向かった先がファーストリテイリング。初めてお会いした柳井さんは私のプレゼンを聞いて開口一番「君、本当は何をしたいんだ」。この人には嘘をつけないなと思い「本当は経営をやりたい」と伝えたところ「経営はMBAやコンサルじゃできない。死ぬほど考えてやり続けないとできない」と諭され、この人のエキスを吸えば自分のやりたいことが見つかると思い「丁稚奉公させて下さい」とポジションも給与も何の約束もないままファーストリテイリングに入社しました。

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