脳を鍛えたければ「ラジオ」を聞け!

ラジオ放送90年、効果的な聞き方とは?

ラジオを聞くと脳が鍛えられるワケとは?(写真:Syda Productions / Imasia)
 脳神経外科医の板倉徹氏(和歌山県立医科大学名誉教授)によると、脳を鍛えるには「ラジオ」が最適だという。ラジオはスマホやテレビなどと違って聴覚情報しかないため、それを補うために脳全体が活発に働くというのだ。逆にテレビをボーっと見続ける“テレビ漬け”の毎日では、脳が機能低下し認知症へまっしぐら――ということになりかねないという。
 では、どのようにラジオを聞けば脳の活性化につながるのか、ラジオを聞く以外ではどのようなことが脳にいいのか、『ラジオは脳にきく――頭脳を鍛える生活術』(東洋経済新報社)などの著書もある板倉氏に話を伺った。

「ラジオが脳にきく」理由

無理なく継続でき、効果抜群なシンプル生活のすすめ(上の画像をクリックするとAmazonの購入画面にジャンプします)

――なぜ、ラジオを聞くと脳が活性化するのでしょうか?

ラジオは情報が音声だけで、映像がありません。そのため、音を聞いたら、頭の中でさまざまなことを想像しなければなりません。いわゆる「場面想像」という働きです。この働きが、脳をより一層活性化させると考えられます。

光トポグラフィの写真を分析すると、ラジオニュースを聞いているときに、創造性などをつかさどる「前頭前野」と呼ばれるところがよく活性化されていることがわかります(光トポグラフィとは、近赤外光を使用して前頭葉の血流量の変化パターンを可視化する検査)。

ラジオニュースを聞いているときの光トポグラフィ写真。前頭前野が活性化していることがわかる(赤い部分が活性化されているところ)

――テレビやスマホではだめなのでしょうか?

テレビは映像による情報が一瞬のうちに脳に入り、想像という過程がありませんので、ラジオほど脳は活性化されません。光トポグラフィによる分析でも、その違いは明らかです。 

テレビニュースを見ているときの光トポグラフィ写真。ラジオニュースを聞いているときと比べ、前頭前野の活動が明らかに弱くなっている

 テレビをただボーっと見ているのは、脳によくありません。

――ラジオを聞くと、脳のどの部分が活性化するのでしょうか?

最も人間らしい脳といえる「前頭前野」がよく活性化します。

前頭前野は創造性、やる気、実行能力、感情のコントロール、決断などと関係の深いところです。仕事の能力などにも直結している「脳」といえるでしょう。

次ページ脳にいい、お勧めのラジオ番組は?
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。