子どもの教育資金を1500万円貯金する法 「地道に貯める作戦」ではムリがある

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でも、恐らくこれからまだまだ、教育費は上昇していくはず。だって、あのデフレの時でさえ、子どもの教育費は年間1.5~2%くらいずつは上昇していたのです。ましてやアベノミクスでデフレからインフレへの転換が進んだら、教育費だって上がっていくでしょう。

親の負担は、さらに重くなっていく恐れがあるのです。

では、どうしたら良いのでしょうか。できることなら、子どもにはきちっと教育を受けさせたいと思うのは、親である以上、当然のこと。でも、無い袖を振ることはできない。だからこそ、知恵を働かせましょう。調べましょう。

「貯める作戦」よりも「もらう作戦」で

まず、もっとも楽な方法から。

子どもの教育資金を貯めるのではなく、「もらう作戦」を提案します。誰からもらうかって?それはもちろん、孫を目の中に入れても痛くないと言っているジジババのお財布がターゲットです。

「教育資金の一括贈与」ってご存知ですか?

これは祖父母等を贈与者、孫等を受贈者として、教育資金の贈与を行った場合、最大1500万円までについては贈与税が掛からないという制度です。

だ・か・ら、積極的に活用しないとね。この制度を活用するためには、まず信託銀行などの銀行に、「孫名義の口座」を開設する必要があります。

で、この口座にジジババからゲットしたおカネを入金します。限度額は1500万円。これを、子どもが幼稚園に入園した時の入園料や保育料はもちろん、小学校、中学校、高校、大学のそれぞれに入学した時の入学金や授業料、試験の検定料、学用品費、修学旅行費、学校給食費など教育に関連して必要な資金が対象になります。学習塾やそろばん、水泳やピアノなどの習い事にも適用されます。非常に優れものでしょ。

本来、教育資金の一括贈与に関しては、2015年12月31日まで適用される時限的措置でした。が、2015年度の税制改正によって、この期限が2019年3月31日まで延期されることになりそうです。

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