やたら仕事を頼まれる人に教えたい超残念な真実 何でも頼まれる人は、実は「大事にされていない」

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また、たいして親しくない人に突然なれなれしく話しかけられたら、相手は引いてしまいます。これはSNSではとくに多いと思います。突然タメ口や攻撃口調でコメントをされたり、友達みたいなノリで話しかけられたりしたら、失礼だと感じて気分が悪くなる人もいます。

「友達だから」「部下だから」「恋人だから」と丁寧な会話を忘れたり、「SNSだから」と気を抜いて、相手が不快になることをポロっと言ってしまったりすることはありませんか。悪ふざけやいじりなども、楽しいのはからかっている側だけということが多いです。

無自覚にやりがちな「話の横取り」

日常でもSNSでも一番無自覚にやってしまうのが、「相手の話を遮って話題を横取りする」行為だと思います。私も親しい相手と会話が弾むと、うっかりやってしまうことがあるので、気をつけようと思っています。

例えば、相手が「最近、京都に行ったんです」と話し始めたとします。そのとき相手は自分が京都に行ったときの話をしたいんです。そこで、「京都いいですよね!私も以前京都に行って、前に行ったのは京都の○○という場所で……」と、自分が京都に行ったときの話をしてしまう。これが会話の横取りです。

自分の話をしたいときに遮られて、相手の話だけを延々と聞かされたら、一度や二度なら許せても何度も続けば「この人との会話は疲れるな」「この人は自分の話ばかりして感じが悪いな」と、嫌いになってしまったり、もっと話を聞いてくれる別の人と話したいと思うことでしょう。

「会話のキャッチボールをするなら、自分が京都に行った話もしていいだろう?」と思いますよね。その話はもちろんしていいんです。ただ、「相手が話したいことを話し終えた後で」です。キャッチボールだって、相手がボールを投げようと振りかぶったときに、自分のボールをボコボコ投げつけたら怒られます。隙あらば当てるのは会話のドッジボールです。

まずは相手のボールを受け取って、相手が受け取る構えをしているときに投げ返すのがキャッチボールです。SNSでも他人のコメント欄で、別の人との会話に無理に割り込んだり、長々と自分語りをする人はあまり好感を持たれません。

せっかく出会えた人との縁を、ささいなことでなくしてしまうのは悲しいものです。もし「あの人に嫌われている気がする」「急に疎遠になってしまった」と感じたときは、心の片隅で日ごろの自分の話し方を振り返ってみてください。

Jam 漫画家・イラストレーター・ゲームグラフィックデザイナー

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じゃむ

人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」がTwitterで累計50万以上リツイートされ話題となる。著書に『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)のほか、『にゃんしゃりで心のお片づけ。』(PHP研究所)、『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』(マンガ担当/三笠書房)、『言いにくいことはっきり言うにゃん』(笠間書院)、『まねきねこのうた』(秋田書店)、『続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)などがある。

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