「極薄フラットレンズ」が作るカメラの新常識

従来レンズの「色収差」問題がなくなる?

これまでの“レンズ”の多くが過去の遺物として葬り去られるかもしれない。それほど破壊的なイノベーションを米・ハーバード大学の工学・応用科学学部(SEAS)のチームが研究している。

極薄のフラットなレンズで「色収差ゼロ」が可能になるというのだ。 

プロカメラマンのレンズが長くて重いワケ

当記事はFUTURUS(運営:ターゲッティング)の提供記事です

先に色収差について説明しておこう。レンズは光を屈折させて像を拡大したり縮小したりする器具だ。

ところが光は色によってレンズで屈折する角度が微妙に異なる。波長が違うためだ。単純なひとつのレンズで大きく光を屈折させようと思うと、色によって焦点距離が大きく変わってくるため、像がぼやけてしまう。これが色収差だ。

そこで、クリアな像を得るためには、形状が異なる複数のレンズを組み合わせるなどして色収差を補正してやらないといけない。プロカメラマンが使っている撮影用レンズには長くて重いものが多いが、その理由のひとつはこの色収差を補正するためにいくつものレンズを組み合わせているからだ。

次ページ薄いのに色収差がでない画期的なレンズ!
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