プーチンが部分動員したロシア兵、早くも投降か 訓練なしに前線に派遣され脱走、犯罪者も動員

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ウクライナ軍参謀本部は先日、フェイスブックのページに行った投稿の中で、ロシア軍の犠牲者が増え続けるなか、適切な訓練を受けていないロシア兵が戦場に派遣されていると指摘していた。 

「部分動員令の一環として招集された兵士たちが、ロシア軍の各部隊に配備され始めている」と同省は投稿の中で述べ、新たにウクライナに配備される兵士たちは、事前の訓練を受けていないと指摘した。 

さらに投稿は「ロシアの軍と政府の指導部は、部分動員令に加えて(各地方の首長が自主的に動員を行う)『自主動員』の呼びかけを続けている」と述べた。「罪を犯して有罪評決を受けた者も動員され、既にウクライナでの戦闘に加わっている」 

訓練も健康状態のチェックもなし

国外追放されたロシアの人権派弁護士、イワン・パブロフが最近結成した法律組織「Pervy Otdel」も、動員されたロシア兵たちは、訓練も健康状態のチェックもなしに前線に派遣されていると報告。27日に投稿した動画の中では、ロシアのある動員兵が「自分が所属する部隊は訓練なしで前線に派遣されることになると言われた」と証言している。 

この動員兵はこう言っている。「みなさん、こんにちは。我々第1装甲連隊は、9月29日に(ウクライナ南部の)ヘルソンに向かう。射撃訓練もなく、基礎理論の説明もない。何もないまま、戦場に送られるのだ」と述べている。 

この前日には、ロシア語の独立系ニュースメディア「メディアゾナ」が、ロシア西部リペツクから戦場に派遣された動員兵の妻に話を聞いている。妻は取材に対して、夫が所属する連隊は1日だけ訓練を受けた後、ドンバス地方の「前線」に派遣されたと語った。 

(執筆者:イザベル・ファン・ブリューゲン) 

「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

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