「レジ」でバレる!「日本」のあまりに残念な6欠点 レジは「日本の縮図」だ!世界と比べると…?

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日本のレジで私が最も腹立たしいと思うひとつは、こちらは1秒でも急いでその場を立ち去りたいのに「楽天ポイントはお持ちですか」「ドコモポイントカードはお持ちですか」「JA(農協)ポイント……」などと「いろいろなカードの保有者かどうかを聞かれる点」であろう。

「紙のポイントカード+ハンコ」は他国にほぼない

【2】「ポイントカードの口頭確認」がいちいちうるさく、時間を浪費する

多くの方はレジでは、一刻も早く家に帰りたい一心で、イライラしているものではないだろうか。

そんななか、全員が使っているとも限らない「楽天ポイント」や「ドコモポイント」を来る客全員に言われても、余計な時間がかかるばかりで、もともと使っていない人からすれば、それでメンバーになってコツコツとポイントを貯めようなどとは思う人は少ないのではないだろうか。

もちろん、なかには使う人もいるだろうが、使う人は自発的に「私は楽天ポイントを貯めています!」と意思表明すればいいだけの話だと、私には思えるのである。

なお、この手の「安全に関わること以外のことで、何でもかんでもマニュアル通りにいちいち聞かれる」ことにイライラするのは、私が短気だからではあるまい。

そもそも個別ニーズがある場合は、客から言うはずであり、何も店側が全員にマニュアル通りにダラダラ確認する必要はないと私には思えるのである。

【3】「ハンコ文化」が残っていて、余計なスタンプカードを渡される

おまけに、頼んでないのに「10回たまったら、1個おまけ」といったスタンプカードを勝手に渡され、そこにはハンコが2個、3個押してあるような店もある。

しかしながら、各店舗でそれをもらっていては、せっかくのスリム財布が、カードだらけで大爆発してしまうではないか。

なお、私が過ごしてきた韓国でも香港でもシンガポールでもフランスでもそうだが、他国のレジで、このように「何々ポイント持っていますか?」と執拗に聞かれたり、ハンコが押されたバウチャーをもらったりすることは、まずありえない

香港の「スリーシックスティ」でも韓国の「Kマート」でもフランスの「カルフール」でも、同様だ。私が住んでいたシンガポールのボタニックガーデンの近くの大きなスーパーでも、レジでいちいちこんなこと聞かれたことは、ごくたまにしかなかったのである

これは「ハンコ文化」がそもそもないか、ほぼ消えているので「ハンコバウチャー」が存在しないからだ。

またどこの国でも「セルフレジ」が浸透している

ちなみに私はこの箇所をソウルのロッテマートで書いているのだが、「セルフレジ」では、どのポイントカードかも自分でボタンを押して選べ、そして特典も当然デジタル加算される仕組みになっているのである。

レジの支払い時に「ポイントカードの口頭確認」や「スタンプカードをもらいまくる」ことひとつとっても、レジで「何でもマニュアル通り」や「DXの遅れ」など日本の残念な欠点がバレてしまうのである。

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