仕事ができる人ほど「メール返信が早い」は本当か しかも何度もやり取りしないよう工夫している

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「仕事とどう向き合っていくか?」を考えることは、自分の生き方を改めて見つめ直すことでもあります。何のために、何を求めて仕事をするのか? 新しい働き方を模索するには、自分自身に問いかけてみる必要があります。

それなりに仕事ができる人は、「お金」や「肩書」、「社会的地位」や「名誉」を追いかけて仕事をしています。仕事で結果を残すことで、その目的は達成できますが、逆の見方をすれば、結果を残さない限り、その目的はいつまでも達成できません。

自分の目的を達成するためには、結果を追い求めることしか選択の余地がありませんから、彼らは忙しく仕事をしているのです。

仕事ができない人は、何のために自分が仕事をしているのか、その目的を見失っている人がほとんどです。「お金」や「時間」、「ノルマ」に追いかけられて、何とか無事に1日を終えることだけが目的になっています。
自分の目的を「追い求める」のではなく、日常の業務に追いかけられていますから、「仕事がキツイ」とか「毎日が面白くない」と感じるのも無理はないのです。

人生を楽しむために仕事をしている

意外に思うかもしれませんが、超一流は「お金」や「肩書」、「名誉」などを手に入れることを最優先に考えていません。彼らは「自分の人生を最大限に楽しむこと」を目的にして、毎日の仕事と向き合っています。莫大な収入や肩書は目的ではなく、あくまで仕事の結果に過ぎないと考えているのです。

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超一流は、自分の人生を「楽しむ」ために仕事をしています。人生を楽しむために、仕事があり、会社があり、家族や友人がいる。人生を楽しむことが、すべての中心にあります。

自分の楽しさを追い求めているから、記録を塗り変えようが、莫大な収入を得ようが、さらに精力的に仕事をします。お金や偉くなることに固執しないから、毎日を明るい気持ちで過ごせるのです。

彼らは、目の前の仕事、今やっている仕事を全力で楽しもうとしています。大変でツラいことも含めて、そのすべてを楽しんでいます。仕事のために、自分の人生をつぶすようなことは絶対にしないという生き方は、これからの働き方を考える上で大きなヒントになります。

宮本 剛獅 人材コンサルティング&カンパニー CEO

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みやもと つよし / Tuyoshi Miyamoto

25歳でプロテニスプレーヤーを引退後、外資系金融会社のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスでセールスに従事。いずれもトップセールスとして活躍する。その後、企業の事業再生などに携わった後、独立。人材紹介業を中心とした株式会社人材コンサルティング&カンパニーを起ち上げ、1000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行う。

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