【産業天気図・証券業】外債、投信等の上向き見込む。ネット専業との戦線も拡大

証券業の2004年度の空模様は『曇り』。株式相場が夏場以降に膠着感を強めたことで、第2四半期以降の各社の業績は急減速。外債販売が前期並みの高水準を見込めないこともあって、減益決算となる会社が増えそうだ。
 ただ、05年度に目を転じると、先行きには薄明かりも見え、『晴れ時々曇り』に改善しそうだ。株式市場がボックス相場を抜け出す動きを模索するうえ、足元では外債や投信販売も上向きに転じてきた。ペイオフ解禁となる4月以降も、銀行の低金利を避ける資金の流れが定着すれば、各社の業績は想定以上に持ち直す公算もある。
 最大手の野村ホールディングスはタンス株券の特定口座への入庫で、顧客基盤をさらに拡大させた。豊富な品ぞろえを武器に05年度は投信などの販売が拡大する見通しだ。業界2位の大和証券グループ本社は三井住友銀行とのさらなる連携強化が焦点。大法人専業部門が引き続き業績を牽引すると見込まれる。
 一方では、インターネット取引の浸透を追い風に、ネット専業証券の勢力伸長が止まらない。05年度は中国株や外債販売など対面証券との戦線がさらに拡大する見込みだ。
【水落隆博記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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