文系出身者はメーカーに就職できない?! 学生の"思い込み系質問"にズバリ回答

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Q3:リクルーターとのつき合い方がよくわかりません。

 最近はリクルーターを使った採用が増えています。大学のOB・OGがリクルーターになることが多いので、就活生はリクルーターを面倒見のよい先輩と思い込んでしまいます。しかし、実際はそんな優しい存在ではありません。

リクルーターは会社の仕事として採用業務の一部分を担当しているのです。あくまでも会社サイドの人たちです。

リクルーターとは面接官だ

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たとえば、企業は早稲田大学OBの社員を早稲田大学担当のリクルーターとして、早稲田大学の学生と接触させます。コーヒーを飲んだり、食事をしながらカジュアルな雰囲気で話をするので面接という感じはしません。

しかし、実際は面接なのです。リクルーターは学生に会った後に、会社の人事部にどんな学生に会ったのかを報告します。

その報告を聞いて人事部が優秀な学生だと判断すれば、「別のリクルーターにも会ってみませんか」「今度、会社説明会に来ませんか」などと学生に連絡を入れます。選考が次の段階に進むのです。

リクルーターはいろいろなアドバイスをしてくれますが、その本質は面接官であるということに忘れないでください。

田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員

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たみや ひろゆき / Hiroyuki Tamiya

明治大学講師(学部間共通総合講座)、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)。東京都出身。明治大学経営学部卒業後、日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクに。2007年、株式雑誌『オール投資』編集長就任。2009年就職・採用・人事情報を配信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長となる。取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職

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