カリスマ投資家のオススメ移住先は北朝鮮?! 12歳以上のあなたが日本を脱出すべき理由

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――ロジャーズさんは現在、シンガポールに住んでいらっしゃいますね。

本当は中国のどこかの都市に住みたいと思ったのですが、大気汚染の問題などがあって断念しました。シンガポールは非常にきれいな都市ですし、英語も中国語もだいたい通じます。中国の都市よりも空気はきれいで、物事も非常にスムーズに、うまく動きます。

日本に残りたければ農業だ

――どうしても日本に残りたい場合は、どうすれば?

それならば農業をやるのがいいでしょう。日本の農業者の平均年齢は66歳で、かつて栄えていた農村が消えつつあります。でも、食糧は人間の生活の基盤ですし、これから食糧価格が上がる可能性もあるなか、農業は成長産業になる余地を残しています。

週刊東洋経済2015年2月28日号の特集は『格差サバイバル術』です。成長しても格差は拡大する。ピケティ教授の言うとおりならば、その格差の渦にどうすれば飲み込まれないで済むのか。全54ページで追いました。購入はこちら

観光業も発展の余地がありそうですね。ますます多くの外国人観光客が訪れるようになるでしょう。最近は物価もいくらか下がってきましたし、以前と比べて外国人を受け入れる雰囲気ができつつあります。あるいは高齢者のケアに関連したビジネスでしょう。日本は世界の中でもいち早く高齢化が進んでいるからです。

――そうした状況下で、子どもの教育についてはどう考えますか。ロジャーズさんはシンガポールで、娘さんに中国語を習わせているとか。

自分の母国語に加えて、別の外国語を1~2つ習得すべきです。今、世界はいろいろなところで結び付いており、どこか一国だけで独立して、自分たちだけでやっていくことはできません。外国後は絶対、必要になります。

私自身が今後、一番重要になる言語と考えているのがマンダリン(中国語の共通語)なので、娘たちには中国語の教育を受けさせています。ただ、必ずしも中国語である必要はないかもしれません。

平松 さわみ 東洋経済 記者

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ひらまつ さわみ / Sawami Hiramatsu

週刊東洋経済編集部、市場経済部記者を経て、企業情報部記者

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