「FIREしたい人」月にいくら必要か知っていますか 現在の年収と近い額を投資で得ることは超困難

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FIREのためには、働かずして収入を得る仕組みが必要です。「不労所得」で間違いないですが、この単語だと何か裏技があるのでは?と勘違いを誘発することも多いです。

実際、その中身はコツコツと努力を積み上げる堅実なもので、簡単ではありません。不労所得は資産所得。不動産や株式から生まれる収入です。FIREを語るなら、お金の基礎知識も併せて語らなければなりません。

現代社会ではFIREは現実離れしています。1億円相当の投資をすることは、そう簡単にできるものではありません。言葉としてこれだけはやってしまうということは、社会全体が働くことに疲れているのかもしれません。

FIREという結論だけを教えても、社会は変わらないどころか、できないものに憧れ、労働意欲をなくし、いいことはありません。やはり結論だけでなく、投資などの基礎知識を教えることが優先です。

FIRE自体が人生の目的になるのは本末転倒

労働から逃げたいと思った経験は誰しもあると思います。私も会社員時代は残業が大変でくじけそうになったことがあります。FIREを目指したくなる気持ちもわかります。しかし、私たちの人生は長いです。自分の人生の目的はなんなのか? それを中心に据えてFIREが最適なのかを考えてみてください。

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FIREは難易度が高いので、達成のためにかなりの時間と労力を費やすことになりますし、目指すことが生活の中心になりかねません。その時間と労力を最優先に費やすべき、もっと大切な何かがあるのではないでしょうか。

1つ確かなことは、FIREを正しく語れるのも目指せるのも、お金について学んだ人だけです。株式投資や不動産投資について学び、どのくらいの資産で経済的自由を手にできるのか、そのリスクや可能性をしっかりと分析できるくらいにならないと、自分の未来にFIREという選択肢は永遠にありません。

ぜひ確かな知識を手に入れたうえで、ゆっくりと自分の人生と向き合って考えてみてください。

大河内 薫 税理士、株式会社ArtBiz代表取締役

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おおこうち かおる / Kaoru Ohkouchi

芸術学部卒という税理士として異色の経歴を持ち、芸能・芸術/クリエイターに特化した税理士事務所を経営。また、WEBメディアでの発信を得意とし、税理士として日本最大級のYouTubeチャンネル運営(登録者29万人超)。

現在はオンラインサロン「大河内薫マネリテ戦略室」を活動の中心に据えて、お金の教育を義務教育に導入すべく活動中。小学校から大学まで、実際の学校現場で「お金の授業」をしている。

著書に『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください』。

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